かつて試したTOEIC Tests対策は?
TOEIC L&R公開テスト試験会場の様子
ーー純粋にご自身の英語スキルを確かめようとされたんですね。
室井:はい。でも学生時代は本当にアレコレやりました。効果があったのは、リーディング対策でした。英語で会話ができるようになりたくてやっていたほかの勉強と追随させるようにしたら、私はスコアが伸びました。
ーーどんな方法ですか?
室井:リーディングは、スラッシュリーディング(長文を目で追い、情報や意味のかたまりごとにスラッシュ</>で区切り、訳しながら読んでいくこと。読解速度があがる学習法として知られています)を自分なりにアレンジして英文を前から読む、という方法が効きました。
蛍光ペンを使って、品詞ごとに色分けしたり、修飾関係を整理したりしていくうちに理解力が高まったようです。英語を前から読む力を養ったら、リスニングも頭に入ってきやすくなったという実感があります。
室井さんが実際に学習に使っていたテキスト
発音やイントネーションは、大学での言語学の授業がきっかけになりました。「Better」は良く使う単語だけれども、日本人には発音しにくい。「舌を丸めるように発音してみて」と教わったら、ネイティブのように発音できたことがとても楽しかったんです。私は、アメリカへの憧れがすごかったから(笑)。
シャドーイング(音声を聞きながら復唱する訓練方法)を繰り返し、ネイティブスピーカーの発音を真似をしていきました。
学びの動機が大切
「めぐる星天英会話カフェ」のコーディネーターとして活躍する室井さん
ーー現在の室井さんのスタート地点ともいえる大学時代と、英語が苦手だった高校時代の違いはどんなことですか?
室井:学ぶモチベーションの違いでしょうか。私は、いわゆる「受験英語」の成績が本当に悪かったんです。ところが、留学生を通じて「アメリカ文化」と出会ったことや、英会話の楽しさが明確な学ぶ動機になったことで、教科書的な勉強も少しずつ理解できるようになりました。
英語でコミュニケーションをとる楽しさがベースにあり、その楽しさが原動力というかガソリンになっていた感じです。知識のインプットとしてYouTubeも役に立ちました。
ーーどんな動画をご覧になっていたか、参考に教えていただけますか?
室井:いわゆる「ジャパニーズアメリカン」、日本人だけどアメリカで生まれ育った両方のカルチャーを知る人のチャンネルは、言語だけじゃなく文化的な理解を深められるので好きでした。
逆に全く日本の文化とは関係ない、自分と同世代のユーチューバーのチャンネル。ライフログみたいな、普通の日常を観られる動画も観ていました。そこでは、共感したり、違いを感じたりして、自分にはない価値観を知りました。さらに実際に単語やフレーズを使ってどのように表現しているかを面白く学べました。