チャート:外食以外、鈍化が鮮明に
(作成:My Big Apple NY)
6.9%を占めるエネルギーは前年同月比で4.9%下落し、2021年1月以降のマイナスに反転した前月に続きマイナス圏を保ちました。ガソリンは同12.2%下落し、前月の17.4%低下から下げ幅を縮めながら、過去5カ月間で4回目のマイナスでした。公益(電力・ガス)も同5.9%の上昇ながら、前月の9.2%を下回り2021年4月以来の水準へ鈍化しました。
チャート:ガソリンと光熱費、食費とそろって減速
(作成:My Big Apple NY)
アトランタ連銀が発表する粘着CPI(帰属家賃や外食、医療サービスなど、変動の鈍い品目に絞って算出したCPI)は前年同月比6.5%の上昇と、前月の6.6%を下回り5カ月ぶりの水準へ戻しました。しかし、住宅関連が押し上げており、住宅を除けば5.0%と前月の5.3%を下回り、2022年3月以来の低い伸びです。パウエルFRB議長を始めFedは住宅を除くコアサービスに注目するなか、住宅以外はゆるやかなペースながら落ち着きつつあります。足元で高止まりする家賃ですが、ここが鈍化してくれば、粘着CPIも続くことでしょう。
チャート:粘着CPI、住宅を除けば鈍化
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