■ヴィーナス小像(紀元前3万年~1万年:ヨーロッパ)
ヴィーナス小像は、旧石器時代に作られた先史時代の女性の小像のコレクションに与えられた総称で、主にヨーロッパで発見されているが、シベリアでも発見されている。
紀元前3万年から1万年前にさかのぼる200体以上の小像がこれまでに発見されており、それらはすべて、大きな胸、尻、腹部、腰、太ももを備えた曲線美の体など、上部と下部が細くなった身体的特徴が表現されている。
頭のサイズは比較的小さく、詳細が欠けていることが多く、ほとんどの手と足が欠けている。中には妊婦中であることを表現しているように見えるものもある。
小像は軟石(ステアタイト、方解石、石灰岩など)から骨、象牙、粘土に至るまで、あらゆる種類のさまざまな素材から彫られている。
ヴィーナス小像という名称は古代ギリシャの愛の女神、ヴィーナスにちなんでいるのだが、小像が女神であるという解釈以外にも多くの説がある。
これらの小像の機能と重要性に関して、考古学および古人類学の文献にはかなりの多様な意見が存在し、提唱されているさまざまな仮説には、豊饒のシンボル、自画像、石器時代の人形、実際の女性の写実的な描写、女性の美しさの理想的な表現、宗教的なアイコン、母なる女神の表現、さらにはポルノ表現であったとする説もある。
参考:「Ancient Origins」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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