拠点は元NOKIA城下町にして北欧のシリコンバレー、オウル

2015年設立のヘルステック企業Monidorは、フィンランド北部最大の都市オウルを拠点とする。現在は「北欧のシリコンバレー」としてスタートアップエコシステムが形成されているオウルだが、かつては「NOKIA城下町」だった。ケラネンさんによるとMonidorの共同設立者兼CTOのVeli-Matti Puurunen氏はノキアの元開発者だ。確かに、Monidropのコンパクトでシンプルな輸液モニターは、NOKIAの携帯電話に通ずるものがある。

2023年11月には追加資金調達ラウンドを完了し、これまでの調達資金総額が56万4512ユーロに増加。また、フィンランド最大規模の専門医療プロバイダーであるHUSグループによって選ばれ、最大200万ユーロ相当の契約を勝ち取った。2024年4月にはルーマニアの病院からEU入札で選ばれ5つの病棟に納入している。

使いやすい革新的なソリューションで看護師の業務を支援し、患者の安全を強化することをミッションに掲げる同社。MonidropはISO13485およびFDAの医療基準を満たしており、日本での製造販売は泉工医科工業が行っている。

引用元:Monidor

(文・Techable編集部)