ゲームの要素を別の分野に取り入れることを「ゲーミフィケーション」と表現します。

しかし、そもそも「ゲーミフィケーション」とはどのような仕組みを意味するものなのでしょうか?

目次
「ゲーミフィケーション」とは
 ・「ゲーミフィケーション」の意味
 ・「ゲーミフィケーション」の要素
「ゲーミフィケーション」のメリットとデメリット
 ・「ゲーミフィケーション」のメリット
 ・「ゲーミフィケーション」のデメリット
「ゲーミフィケーション」の例
 ・学習面での「ゲーミフィケーション」
 ・会社や企業での「ゲーミフィケーション」
 ・飲食業界でも提供されている「ゲーミフィケーション」のサービス
まとめ

「ゲーミフィケーション」とは

ビジネス用語「ゲーミフィケーション」とはどんな意味?教育や日常生活でも取り入れられている仕組みを解説!
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「ゲーミフィケーション」について見ていきましょう。

「ゲーミフィケーション」の意味

「ゲーミフィケーション」とはゲームの構造を別の分野に応用することを言います。

もともとゲーム化することを「ゲーミフィ」と表現していました。
その言葉から生まれたのが「ゲーミフィケーション」とされています。

「ゲーミフィケーション」は2011年前後から広まった言葉です。
ただ、概念自体はそこまで新しいものではありません。
現にゲームの要素は以前から活用されています。

例えば、会員制のサービスやサブスクに設けられている「ポイントの付与」や「レベルの特典」はゲームの要素を取り入れたものと言えるでしょう。

ただし「ゲーミフィケーション」はあくまでもゲームの要素を他の分野に応用することであって単に「ゲーム化すればいい」というものではありません。

あくまでユーザーに継続的に利用してもらうための仕組みとして「ゲーミフィケーション」があるということを忘れてはなりません。

「ゲーミフィケーション」の要素

ここからは「ゲーミフィケーション」の要素をまとめます。

目的

「ゲーミフィケーション」の重要な1つ目の要素、それが目的です。

何も目的がないとユーザーは何のためにやっているのかわからなくなってしまいます。
逆に目指すべきものがあることでユーザーも道標を見つけやすくなるでしょう。

なお、視覚的に目的を確認できるようにすることも重要とされています。

課題

「ゲーミフィケーション」に大切な2つ目の要素、それが課題です。

課題をクリアするというステップがあることでユーザーは達成感が得られます。
比較的簡単な課題を突破することでユーザーの高揚感や満足感にも繋がります。
逆に困難な課題ばかりを設定すると取り組む前に諦めてしまう場合があるかもしれません。

だからこそ、適度な難易度の課題を設けることが必要なのです。

フィードバックと報酬

「ゲーミフィケーション」に肝心な3つ目の要素、それがフィードバックと報酬です。

具体的に何をクリアするとどのような報酬が獲得できるのかを明確にすることでよりゲームとしての要素が明確化されます。
さらにフィードバックすることで何が悪くて何が良かったのかも明確になり、ユーザーはさらなる成長を求めて挑むようになります。

そうしたフィードバックと報酬の絶妙な塩梅が「ゲーミフィケーション」には欠かせません。

それでいて、ユーザー間の交流などがあるとさらに刺激剤となってくれます。

可視化

「ゲーミフィケーション」に肝要な4つ目の要素、それが可視化です。

数値が可視化できればユーザーが置かれている現状を把握できます。
グラフやデータを使用することでユーザーも具体的な対策を講じられます。

こうした要素は実際の数値が増減することで視覚的にも刺激になるのだとか。