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5. いつもの余談です

5. いつもの余談です

国際鉄道標準ゲージ1,435ミリ。なぜ決まったかご存知ですか?

1,435mmの軌間について、蒸気機関車の発明者である英国のスチーブンソンが、近くのキリングワース炭坑のレールゲージをそのまま使ったそうです。この炭坑のレールゲージが決まった理由には轍が関係しています。

欧州・中近東・北アフリカ・西アジア・中央アジアなどの地域を支配した古代ローマ帝国のローマ文化の遺跡にて発見された轍間隔を測ると、ローマ石畳の道に残された馬車の轍は1,435ミリでした。

行基さんの奈良・喜光寺の蓮の花
(画像=<ポンペイ遺跡の轍の跡>,『たびこふれ』より 引用)

この写真、イタリア・ナポリ郊外にある古代ローマの都市のポンペイ遺跡です。2,000年前の車道の舗装の石の上には、くっきりと馬車の轍の後が残っています。

その当時、ローマ帝国の領域は英国から現代の北アフリカ・中東地域まで広がっていました。

車輪の幅は、ローマ帝国内で統一されていたので、どこの轍も同じ幅なのです。現在の新幹線のレールの幅、1,435mmは古代ローマ帝国の馬車の車輪の幅なのです。

古代の車輪の幅と、新幹線のレールの幅が同じなのは、古代ローマ定めた馬車の車輪の幅が現代まで続いているということです。これはとても興味深い。

交差点には歩行者のための渡り石が設けられており、現代で云えば横断歩道として歩行者と馬車との衝突を防ぎました。

馬も大きな石を見たら、スピードを自動的に落としますよね。みなさん、車を運転しているときは、横断歩道の手前でスピードを落としましょう。

文・写真・ドルチェビータ/提供元・たびこふれ

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