■正しくは「さざえ」

「栄螺」の正しい読み方は、「さざえ」。リュウテンサザエ科に分類される巻貝の一種で、北海道から九州まで広い地域の沿岸部に生息している。

寿命は7年から8年程度とされており、夜になると岩礁を動き回ってツルアラメ、コンブ、ホンダワラ類、アナアオサなどの海藻を歯舌で削り取って食べる。

■「小さい家」がその名の由来

「さざえ」という名は、殻を小さな家にたとえて付けられたという説がある。「ささ=小さい」と「え(い)=家」が合わさって「さざえ」になったと考えられているようだ。

日本では代表的な食用貝類の一種で、刺し身や壺焼きにして食べることが多い。壺焼きの作り方には、そのまま火であぶり醤油などで味付けをするというシンプルなものから、いったん身を取り出して不要な部分を取り除き、海老・銀杏・椎茸などとともに殻に戻して焼くといったものまでさまざまなバリエーションがあるようだ。

これからの行楽シーズン、BBQなどでサザエの壺焼き楽しむという人は、アレンジレシピを試してみるのも面白いのではないだろうか。