■最後の会話「覚えています」

尾田氏は、「あまりに早すぎます。空いた穴があまりに大きすぎます。もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます」と深い衝撃を受けた様子で、「子供の頃から憧れすぎていて、初めて名前呼んで貰えた日の事も覚えています。我々に『友達』という言葉を使ってくれた日の帰り道、岸本さんと盛大にはしゃいだ日も懐かしいです。最後に交わした会話も覚えています」と振り返る。

鳥山さんの偉大な功績を改めて称えると、「その存在は、大樹です。同じ舞台に立った僕ら世代の漫画家にとって、鳥山作品は近づく程により大きな存在と気づかされました。怖いくらいに。でもまた、飄々としたご本人に会えるとただ嬉しい。僕らは血液レベルで鳥山先生が大好きだから」とつづる。

最後は、「鳥山先生の残された創造性豊かな世界に敬意と感謝を込めて、心よりご冥福をお祈りいたします。天国が先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように」と結んだ。