3ペダルMTによるドライブを楽しめる数少ないコンパクトカー
今回試乗したモデルは「HYBRID MX」の5速MT車です。
スズキコネクト対応の全方位モニター付メモリーナビゲーションのほか、ETC2.0車載機、ドライブレコーダー、フロアマットといったオプションが追加装備され、合計228万5800円という仕様です。
早速、走り出してみると1トン(車両重量970kg)を切るスイフトは、軽快さが際立っています。
クラッチペダルやシフトなどの操作も軽く、「クルマと日常を愉しめる」という新しい価値を提供してくれます。
使うギアを自分の意思で選べる楽しさを味わったのは、箱根のワインディングを走行したときです。
急な上り坂では、1.2Lエンジンのパワー不足を感じるシーンがたびたびあり、モーターアシストが働くとはいえ加速時にはモタつきを感じることも少なくありません。
スムーズに走行するためには、エンジンのトルクバンドを外さないよう適切なギアを選びながら走る必要があります。
また上り坂はもちろんですが、エンジンブレーキを活用する下り坂でもMT車の利点を享受できます。
このように走行に合わせて最適なギアをドライバーが積極的に選択できるのは、MT車の醍醐味でもあり、魅力です。