「ガレット・デ・ロワ」はいつ食べる?
ここからは「ガレット・デ・ロワ」はいつ頃食されるものなのかについて見てきましょう。
1月の公現節のお祝いとされてきた「ガレット・デ・ロワ」
「ガレット・デ・ロワ」はフランスの新年のお祝いに欠かせない伝統菓子となります。
特に毎年1月6日の「公現祭(エピファニー)」をお祝いする際に食される焼き菓子として知られています。
現在は1月6日だけでなく新年に家族や親戚が集まる時に作られるなど、食す時期は家庭によって異なるそうです。
現に日本のケーキ屋さんやパン屋さんでも新年に限らず見かけることがあります。
当たるとラッキー?お菓子の中に陶器が!!
伝統的な「ガレット・デ・ロワ」には「フェーヴ」という陶器が入れられます。
その「ガレット・デ・ロワ」を切り分けた際に「フェーヴ」が入っていた人は1年間幸運に過ごせると信じられています。
現に「フェーヴ」が当たった人は王冠をかぶり、王様(もしくは王妃様)として祝福を受けるのだとか。
なお、地域によっては陶器の代わりに人形が入れられることもあるそうな。
どれを食べるかは自分では決められない?
基本的に切り分けられた「ガレット・デ・ロワ」のどれを食すかは自分では決められないとされています。
家庭で「ガレット・デ・ロワ」を食す際は人数分に切り分けた後に一番年下の子どもがテーブルの下に隠れ、誰にどの一切れを配るのか指示するのだとか。
そのため、どのピースが配られるかは運次第です。
ちなみに、昔は一緒に食べる人数より1つ余分に切り分けてその日その場にいられない人に捧げたり貧しい人に分け与えたりすることもあったそうです。