ゴールデンウィークの尾瀬の感想と注意点
感想
GWの尾瀬は深い雪が溶け出し、尾瀬ヶ原では水をたたえたこの時期ならではの尾瀬を見ることができます。
その年にもよりますが、ゴールデンウィークでも尾瀬はまだまだ冬。天候が崩れると雪が降ることもあります。満タンの水を貯えた尾瀬ヶ原は逆さ燧ケ岳や逆さ至仏山を至る所で見ることができるのも楽しみのひとつ。ぜひ逆さポイントを探してみてください。
逆にゴールデンウィークの尾瀬は、冬を想定して行かないと大変な目に遭うこともあります。しっかり装備を整えて無理のない登山計画を立てて行きましょう!
ゴールデンウィーク(積雪時期)に気をつけること
- 踏み抜き
踏み抜きとは雪解けが進み、雪の下に空洞ができ、その上を歩くと、ズボっと足を取られてしまうことです。
特に木道周辺に踏み抜きが広がっています。雪の上を歩いていると何の前触れもなくズボっと足を取られてしまいます。踏み抜くとビックリすると同時に膝くらいまで片足が取られてしまい、転倒します。
足や膝を強打しますので、打撲、下手したら足を骨折することもありますし、転倒して手や体から落ちるとこちらも骨折することがありますので、慎重に足を進めることが重要です。(僕は2回踏み抜きましたが、幸いにも打撲ですみました)
- 道迷い
ゴールデンウィーク期間中はまだまだ雪の中。木道や登山道が整備されていても雪に覆われると道に迷いやすいです。前に歩いた方の足跡や木の枝に結ばれているピンクリボンを頼りにしながら慎重に上り下りしましょう。
僕は登山の際、YAMAP(ヤマップ)を使っています。GPS機能がついているので迷いにくいですし、登山道から外れると見守り機能が作動します。YAMAPをおすすめします。
- 滑落
鳩待峠から山ノ鼻間は容易にアクセスできますが、それでも約200mの高低差があります。雪道と木道を繰り返し歩いていると、アイゼンやチェーンスパイクを装着せずに歩いてしまいます。この油断が事故に繋がります。滑落すると川に落ちることもありますので、注意して進みましょう。
乗合バス・乗合タクシーの最終便
鳩待峠から尾瀬第1駐車場までの乗合バス・乗合タクシーの最終便は鳩待峠を16:40に出発します。山ノ鼻から鳩待峠までは上り坂のため、1時間10分程度かかります。
尾瀬ヶ原の滞在時間の管理をしっかりと行わないと最終便に乗り遅れますので、ご注意ください。特に鳩待峠から日帰りで尾瀬ヶ原に行く場合は要注意です。
服装
鳩待峠から尾瀬入りするのであれば、厳冬期の冬山装備は不要です。しかし、寒かったら着る、暑かったら脱ぐが基本です。湿原地帯だけに雨が多いので雨具は必需品です。手袋も防水仕様のものを用意しましょう。
早朝から移動する、朝焼けを見に行くのであれば防寒具も必要。上半身は着込めば大丈夫ですが、下半身はズボン下の下着も必要です。
靴は雪道を歩くこともありますので、くるぶしまでのハイカットの防水の登山靴(防水機能のない登山靴で雪道を歩くと足が凍傷になることがある)を準備しましょう。
持ち物
通常の荷物にプラス下記を用意すると便利です。
- アイゼンやチェーンスパイクなどの滑り止め
- 雨具
- レジャーシート
- 携帯トイレ
- 100円玉
- 大小ビニール袋(持ち手が付いた口を結べる非透明のもの)
- 口がチャックで閉まる厚手のビニール袋
- 帽子
- 日焼け止め
- サングラス
- ザックカバー
- ウェットティッシュ
- トイレットペーパーまたは水に溶けるティッシュペーパー
- ステンレスのコップ
- カメラなどの予備バッテリー
- スマートフォンの充電バッテリーと接続コード
- 非常食
- 常備薬
- 湿布などの救急用品など
- カナビラ
- 熊よけ鈴
- ヘッドライト
【山小屋に宿泊する時は】
- バスタオル
- タオル
- 寝巻(スウェット上下など)
- 歯ブラシと歯磨き粉
- インナーシーツ(ほとんどの山小屋が清潔なシーツを用意していますが気になる方は)
- 保温タイプの水筒
- 粉末コーヒー、ティーバッグ、粉末スープなど
- はし、スプーン、フォーク、マドラーなど
- スプーン
- ミニランタンなど
- ミニ三脚
山小屋宿泊のすゝめ
『泊まらないと見れない景色があります』
鳩待峠から尾瀬ヶ原へは日帰りも可能ですが、ぜひ山小屋に宿泊することをおすすめします。天気が良ければ夕焼け、朝焼け、満天の星空を楽しむことができます。
山小屋は徒歩でしか行くことができませんので、非日常の時間を過ごすことができ、静寂の世界を体感することができます。尾瀬の山小屋はお風呂に入ることができるのも特徴。
しっかり歩いた後は、お風呂で温もり、それぞれの山小屋で特徴ある食事を堪能することができます。また山小屋では夕食時生ビールも飲むことができますよ!
※ゴールデンウィークの日の出は4:50前後、日の入りは18:30前後です。朝は4:00過ぎから東の空が白み始めます
【山小屋での注意事項】
- 早めに到着した場合は荷物を預かってくれます
- チェックインは13:00前後、チェックアウトは8:00前後です
- 山小屋へは16:00までに到着するようにしましょう。山小屋によっては予約時点で16:00過ぎの到着を受け付けてくれないことがあります
- 入浴は15:30~19:00頃です
- 原則、山小屋のお風呂での石鹸・シャンプー・リンスの使用はできません。コロナ禍で使える山小屋が増えていますが、持参したものの使用は避けてください。設置の石鹸は植物性のボディソープでした。洗面所には石鹸が常備されていますのでご安心ください
- 山小屋のトイレは水洗・洋式がほとんどです。一部の山小屋ではトイレットペーパーを流すことができず、備え付けのゴミ箱へ入れるシステムを取っています
- 売店は19:00頃までです。ソフトドリンク、アルコール、菓子類や土産物など揃っています。売店で購入したゴミは引き取ってくれます
- 夕食は17:00~18:00、朝食は6:00~7:00です
- 消灯時間は21:00頃です
山小屋の営業状況とリンク集
- 尾瀬ヶ原には山ノ鼻に3軒、竜宮に1軒、見晴に6軒の山小屋があります。2023年のGWに営業していた山小屋は、山ノ鼻が3軒、竜宮が1軒、見晴は1軒でした
- 尾瀬ヶ原には山ノ鼻に1か所、見晴に1か所のキャンプ場があります
- 尾瀬の山小屋は予約制です。ほとんどの山小屋が電話での予約になります
公衆トイレ
鳩待峠、山ノ鼻、竜宮、見晴に公衆トイレがあります。有料です。100円玉をたくさん持参しましょう。
昼食
GWの尾瀬で困るのは昼食。鳩待峠休憩所、山ノ鼻の一部山小屋、見晴の一部山小屋くらいしか昼食をやっていませんでした。山小屋では翌日のお弁当を受け付けているのでぜひ利用しましょう。
通信事情
尾瀬では携帯電話がほとんどのエリアで使用できません。山小屋および周辺では携帯電話が繋がります。なお、NTTドコモ、auは繋がりますが、ソフトバンクは繋がりにくいそうです。
Wi-Fiは山小屋内で利用できますが、通信速度がとても遅いので使えないと思ってください。パソコンやタブレットを持ち込んでも使いづらいと考えてください。
ゴールデンウィークの天気・気温
天気が変わりやすいです。雨が降ると半日降り続くことがありますので、防水対策をしっかり行ってください。気温は晴れていれば暖かいですが、雨や雪が降るとぐっと気温が下がります。昼間は暖かくても朝晩は寒いです。朝焼け、夕焼け、星空を見に行く際はしっかり着込んで外に出ましょう。
尾瀬滞在中の注意点
- 尾瀬は自分で出したゴミは自身で持ち帰るのが基本。ペットボトルや食料をたくさん持参すると持ち帰りが大変です。当然少し高いですが、山小屋で購入することも可能です。ドリンク、アルコール、菓子類、カップ麺類など豊富に揃っています。山小屋で購入すると購入したものに限り、ゴミを受け取ってくれます。なお、山小屋にはゴミ箱がありません
- 雨はしっかり降ります。ザックカバーを付けていても雨に濡れ続けると防水機能が低下し、内部へ染み込むこともあります。ザック内も荷物もビニール袋などに小分けにして入れて防水対策をしましょう。特に財布。僕は防水対策が甘く、お札がザックの中で水没してしまいヨレヨレになってしまいました
- 持ち物に保温タイプの水筒と書いたのは、山小屋でお湯をもらえるからです(一部山小屋は有料)。水筒にお湯を入れて、休憩ポイントで絶景を見ながら好きな粉末ドリンクやスープなどを飲むのも楽しみのひとつです
- 尾瀬の水場は山小屋の屋外に設置されています。山から湧き出る天然の水です
- キャンプは指定地以外ではできません
- 尾瀬でも喫煙マナーを守りましょう。吸い殻は必ず携帯灰皿を持参して、帰宅してから処理しましょう。また尾瀬では焚き火は禁止です。コンロも周囲の方々に迷惑にならない場所で使用しましょう
- 湿原には入ってはいけません。木道や登山道から外れてはいけません。また湿原や川にコインを投げ入れるのもいけません。お金は募金箱に入れましょう
- 木道は右側通行です。登山道では上りが優先です
- 尾瀬には病院がありません。救護所もありません。救急車も呼べません。常備薬は余裕をもって持参しましょう
- 尾瀬の生態系を維持し、自然景観を保つために、動物を捕まえたり、植物を採取することは法律で禁止されています
- 至仏山や燧ヶ岳の登山には携帯トイレを持参しましょう。尾瀬ヶ原の散策でも念のため携帯トイレを持参することをおすすめします
- ストックには木道や登山道を傷めないためにもゴム製のキャップを付けましょう
- ペットを連れての入山は禁止です
※当記事は2023年4月30日から5月2日まで訪問した時のものです
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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