■人狼伝説の裏側

中世ドイツの伝説的シリアルキラー「ベートブルクの人狼」が鬼畜すぎる…
(画像=画像は「HORRORPEDIA」より引用、『TOCANA』より 引用)

 ところで、シュトゥッペは無罪だったという説もある。事件が起きたのはドイツでも魔女狩りの嵐が吹き荒れていた時期で、悪魔崇拝の疑いをかけられたシュトゥッペも当然ひどい拷問にかけられた。そのような中で行われた自供にどれだけ信ぴょう性があるのか、疑問の声が出るのも当然であろう。また、シュトゥッペがプロテスタントだったことが裁判に影響しているという指摘もある。カトリックとプロテスタントの宗教対立が激しかった地域・時代であったことから、彼の裁判には宗教的・政治的な意図が働いていたのではないかというのである。

 真実はともあれ、この事件は当時のヨーロッパで大きなセンセーションを巻き起こした。シュトゥッペの事件と裁判、そして死刑の様子をまとめた冊子が作られ、遠くイギリスでも英語に翻訳出版された。オリジナルのドイツ語版はすでに失われたが英語版はイギリスに現存しており、この人狼事件の記録を現代に伝えている。シュトゥッペは世にも恐ろしい人狼として歴史に名を残したのである。

参考:「Thought Co.」、「Mirror」、ほか

※当記事は2018年の記事を再掲しています。

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提供元・TOCANA

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