ドイツといえば、ソーセージ、シュヴァイネハクセ、シュニッツェルなど、ガッツリお肉系のイメージがありませんか?

しかし意外にも、ドイツは全人口の約12%がベジタリアンで、その中には、完全菜食主義者と言われるヴィーガンが約3%含まれています。

ヴィーガンとは、肉や魚介類だけではなく、卵や乳製品、ハチミツなどすべての動物性食品を摂らない人のこと。筆者がドイツに来た十数年前、すでにヴィーガンの人が多く存在しており、ヴィーガンが日常に浸透していることに驚きました。そして現在、ドイツは植物性代替肉の売り上げが欧州でもトップクラスとなり、それと比例して、植物由来の乳製品の売り上げもアップ。ヴィーガン食品&飲料の新規商品を数多く生み出しています。

ハムやローストビーフ、ハンバーガーのパテ、プディング...などなど、ヴィーガンやベジタリアン製品のバリエーションの豊富さは目を見張るばかり!そこでふと、1日の食事をまるまるヴィーガンやベジタリアン食にしたらどうだろう?という思いが沸き起こり、実践してみました。

目次
ドイツのヴィーガン&ベジタリアン事情
朝は黒パンにハムとチーズを乗せて

ドイツのヴィーガン&ベジタリアン事情

冒頭に述べたように動物由来の飲食物すべてを摂取しないのがヴィーガン。ベジタリアンは、肉類を摂らないのが基本で、乳製品、卵、魚類は、摂るか摂らないか、個々によって様々です。ドイツでは、そうした人のほか、基本はベジタリアンだけれど、シーンによっては肉・魚類も食べるフレキシタリアンがドイツ全人口の43%存在。

ヴィーガン製品が、それに対応する動物由来の製品と同等の価格であったり、バリエーションが増えたりしたら、ヴィーガン製品の購入を増やすという消費者が約半数おり、ヴィーガン&ベジタリアン市場が栄えるのも、ごもっとも。

そんな流れを受けて、ドイツのスーパーマーケット、リドル(Lidl)やカウフランド(Kaufland)などが、自社ブランドの植物性食品の値下げに踏み切りました。ただ、ヴィーガン向けの代替品は、動物性製品よりも砂糖や脂肪分、塩分が多く含まれていることもあり、問題視されている一面も。

【ドイツ】朝・昼・晩!1日の食事をヴィーガン&ベジタリアンメニューで!
(画像=『たびこふれ』より引用)
【ドイツ】朝・昼・晩!1日の食事をヴィーガン&ベジタリアンメニューで!
(画像=<植物性製品には、vegan、vegetalisch、pflanzliche(=植物性の)などという表記が入っています>、『たびこふれ』より引用)

朝は黒パンにハムとチーズを乗せて

【ドイツ】朝・昼・晩!1日の食事をヴィーガン&ベジタリアンメニューで!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ドイツといえば、ビタミンやミネラルなどを豊富に含んだ黒パン。そこに、小麦粉をベースにしたハムの代替品、ココナッツオイルで作られたチーズの代替品を乗せたら朝食のできあがり。ハムの代替品は、味はハムに似ているけれど、ざらっとした食感が気になる...。

それに対して、チーズの代替品は超優秀!食べた瞬間は味がないかと思いきや、噛んでいるうちに、まさにチーズの味わいがやってくる〜。ココナッツオイルのほのかな甘みが、チーズのコク深さをしっかり演出しています。

【ドイツ】朝・昼・晩!1日の食事をヴィーガン&ベジタリアンメニューで!
(画像=『たびこふれ』より引用)
  • 写真左 : Veganer Hauchschnitt Klassisch Typ Hähnchen/リピートしたい度 ★☆☆☆☆
  • 写真右 : Vegan Milde Genießer scheiben/リピートしたい度 ★★★★★