■事件には数々の前兆が!

 1991年夏、ついにジョージは拳銃を2丁購入した。「グロック17」と「ルガーP85」で、2丁とも引き金を引く度に1発ずつ弾丸を発射、排莢、再装填が行われる半自動式で殺傷力は高い。そして同年10月6日、彼は突然セメント会社を退職した。

“女性への怒り”が突然爆発!
(画像=ジョージが入手したグロック17 画像は「YouTube」より引用,『TOCANA』より 引用)

 事件前日となる10月15日はジョージの誕生日で、彼はレストランで食事をした。しかし、そのレストランで急に激怒し、口汚く罵り出したという。レストランのテレビでは、米最高裁判所の陪席判事にクラレンス・トーマスが就任することを話し合う議会の審問が流れていた。この時、クラレンスは元部下の弁護士アニータ・ヒルにセクハラで訴えられていたのだが、女を嫌うジョージは、アニータの「セクハラされた!」という主張に「メスブタのくせに!」と激昂したのだった。

 そして1991年10月16日、ルビーズ銃乱射事件当日の朝、地元新聞はジョージが片思いしている姉妹に宛てたラブレターについて小さく報じた。このような危険が男がいるから、気をつけて下さいという意味で報じたのだ。果たしてこれをジョージが読んだかは判明していない。しかしこの日、ジョージは無差別殺人を決行したのだった。