スマホの写真管理に「Googleフォト」を利用している方も多いでしょう。Googleフォトの特長はスマホで写真を撮るたび自動バックアップできることや、友達や家族とアルバムをリアルタイムで共有できること。

筆者の場合、2019年4月頃からGoogleフォトをかなり積極的に利用しています。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
2019年にGoogleフォトにアップした写真は、公園にお花見に行った際のもの。ちなみに2020年以降は感染症の影響もあってお花見とご無沙汰なので、筆者にとっては貴重な写真です。こうした個人的な深い思い出がGoogleフォトにはどんどんバックアップされていくので、裏を返せば「万が一にも流出すればプライバシーが筒抜け」ということです(画像=『オトナライフ』より 引用)

さらに、共有設定次第では見られたくない写真まで共有してしまう恐れも。また、Googleフォトには写真の位置情報を表示する機能があるため、注意しないと自宅の住所や現在地を不用意に公開してしまうなど、使い方次第では怖い一面もあります。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
Googleフォトを安全に利用するためには、「写真の共有範囲」「写真の位置情報」「アップロード内容」の3点に気をつける必要があります(画像=『オトナライフ』より 引用)

そこでGoogleフォトを実際に5年利用した筆者が、Googleフォトが「怖い」と言われがちな理由とその対処法を解説します。

共有設定編:Googleフォトが「怖い」と言われる理由と対策

Googleフォトが「怖い」と言われる理由は以下の通り。

・第三者がログインしてしまうおそれがある
・共有アルバムへ他のアカウントを招待できる
・共有用URLが流出するおそれがある

そのため、以下でご紹介する対策を取ることをおすすめします。

対処法:ログイン情報をしっかり管理

Googleフォトは、Googleアカウントのログイン情報が分かれば誰でも閲覧できてしまいます。

アカウントを共有したりすると流出の元になるのでやめましょう。また、ログイン情報を管理するためには二段階認証もおすすめです。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
Googleフォトアプリの①右上のアイコンをタップし、②矢印をタップすると、③アカウント設定を開くことが可能(画像=『オトナライフ』より 引用)

対処法:招待する相手を厳選する

Googleフォトはアルバムを他のアカウントと共有することが可能。しかし、共有するアカウントを間違えてしまった場合は流出に繋がる恐れがあるため、すぐに相手を削除しましょう。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【1】共有アルバムを開き、右上の①三点ボタンをタップし、表示されたメニューより②「オプション」をタップします。【2】削除したいアカウントの右側に表示された③三点をタップします(画像=『オトナライフ』より 引用)
Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【3】④「ユーザーを削除」をタップします。【4】最後に表示される確認画面で⑤「非公開にする」を押して完了です(画像=『オトナライフ』より 引用)

対処法:共有URLの利用にも注意

アルバムはオーナーがアカウントを招待する方法のほかに、共有URLを配布してアクセスしてもらう方法のふたつがあります。この共有URLが外部に漏れてしまうとまったく知らない他人に写真が見られてしまうことがあるので、利用には注意しましょう。

なお、共有URLを使わない場合はリンクの共有機能をオフにすることをお勧めします。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【1】共有アルバムを開き、右上の①三点ボタンをタップし、表示されたメニューより②「オプション」をタップします。【2】③リンクの共有をオフにします。最後にポップアップが表示されるので、「リンクを削除」をタップして完了です(画像=『オトナライフ』より 引用)

対処法:完全に「非公開」にしてしまうのも手

写真共有のリスクをゼロにするには「Googleフォトを完全に非公開にする」のがもっともおすすめです。先ほど紹介したリンクの共有をオフにしましょう。

位置情報編:写真のExif情報から自宅などがバレる可能性がある

写真のExif情報から自宅などがバレる可能性があるのも、Googleフォトのリスクです。

スマホやデジカメで写真を撮ると、撮影日時や撮影場所、カメラ設定などの情報が自動的に記録されます。これを「Exif(イグジフ)情報」と言います。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
こちらのスクリーンショットは従来のGoogleフォトでの、Exif情報に基づく撮影場所表示の例。過去のスクショとなります。従来はExif情報が記録されたままの写真をGoogleフォトへアップすると、撮影場所の位置情報がGoogleマップ上に表示されていました。なお2024年現在Googleフォトでは、撮影場所の共有はデフォルトでオフになっています。オンにしない限り、位置情報は共有されないので安全です(画像=『オトナライフ』より 引用)

知人らにGoogleフォトを共有していたとしても、共有相手に「自宅の場所までは知られたくない」ということも当然あるでしょう。前述の通り、2024年現在はGoogleフォトは撮影場所の共有については安全性が高いです。

しかし2021年8月18日より前に共有したアルバムの場合、共有をオフにしていない限り、撮影場所が表示されてしまうリスクがあります。以前に共有した写真の位置情報が気になる場合、共有を停止するか、個別に撮影場所を確認してオフにしましょう。

対処法:撮影場所がオフになっているか確認する

Googleフォトで共有している写真の撮影場所の表示がオフになっているかどうかを確認する手順は以下の通りです。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【1】Googleフォトアプリから確認したい写真を表示し、①三点ボタンをタップします。【2】②の箇所に撮影場所の表示の有無が記載されます。この写真はデフォルト通り撮影場所が非表示に設定されていることが分かります(画像=『オトナライフ』より 引用)
Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【3】撮影場所を表示したい場合は③「共有設定を表示」をタップします。【4】撮影場所の位置情報を共有した人にも表示したい場合は④「写真の撮影場所を共有する」をオンにしましょう。また、2021年8月18日より前に共有したアルバムの場合、ここから撮影場所の位置情報をオフにもできます(画像=『オトナライフ』より 引用)

対処法:写真自体に位置情報を埋め込まない

スマホで写真を撮影する時点で、位置情報を記録させないよう設定しておくことも安全に使う方法のひとつです。

Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【1】設定アプリを開いて下へスクロールし、①「プライバシーとセキュリティ」をタップします。【2】②「位置情報サービス」をタップします(画像=『オトナライフ』より 引用)
Googleフォトは怖い?安全に利用するコツ:他人に見られる危険性などを5年使ってレビュー
【3】位置情報サービスを利用しているアプリが一覧で表示されるので③「カメラ」をタップします。【4】位置情報について利用を④「しない」をタップします。これで写真を撮影するときに位置情報が記録されなくなります(画像=『オトナライフ』より 引用)