会員の誰かが亡くなったら、会員たちが道具一式を運び込んで葬式をすべて執り行ってくれるし、大規模な墓地の造成もしている。一流の造園家に設計させてアーリントン墓地のように広大な敷地にまったく同じデザインの墓標が何万も並ぶ様は壮観だし、同等の墓地に比べて格安だ。
そんな中で、「民音(民主音楽協会)」は共産党系の「労音(勤労者音楽協議会)」のライバルとして成長した。
そういう意味で、西欧的民主主義・市場経済などに敵対する共産党などの過激な価値観の浸透を許さなかったことについては、創価学会や公明党が大きな役割を果たしたといえる。
もし創価学会の役割によく似たものがあるとすれば、創価学会ほどには徹底していないが、大企業とその労組がそうだと思う。パナソニックなども、ある意味で学会とよく似たテイストを持っている。そのことについては、「松下政経塾が日本をダメにした」(幻冬舎)でも解説したことがある。
あまり知られていないが、松下幸之助は池田大作を松下政経塾の塾長に迎えようとしたことがある。

松下幸之助氏と池田大作氏(SOKAチャンネル)
1971年には創価学会の池田大作会長(当時)と京都の真々庵で会談した。その際に政経塾の構想を語ったことが「新・人間革命・第22巻」に書かれており、この際に池田会長に対して「塾の総裁就任」を打診したという。