「迷いは全くない」バーミンガムからの再出発
ーそして2023年にはバーミンガムに移籍されました。どのような経緯だったのでしょうか?
三好:2022年の終わりに怪我(左膝の前十字靭帯損傷)をしちゃって、アントワープでの2022/23シーズンはほぼ棒に振ったので、フリーになってからも海外でやりたかったです。日本に帰るという選択肢は全く持っていませんでした。
4月くらいの段階で復帰はできていたのですが、アントワープも優勝争いをしている中で試合には出してもらえず、というかそこまで(コンディションを)持っていけず。でも次の年を見据えて「自分のコンディションは戻っているんだぞ」っていうのを代理人経由でいろんなチームにアピールしてほしかった。オファーをくれるクラブがあればそこに行ってチャンスを掴みたいと思っているなかで、バーミンガムからオファーをいただいて選んだ感じです。
ーご自身初めての2部リーグですが、Jリーグのトップチームや、ベルギーリーグの上位アントワープを経験されてからの2部挑戦に抵抗はありませんでしたか?
三好:無くはないですけど、いってもイギリスなんで。チャンピオンシップって2部だけどチームの力とか予算規模とかそういった面ではベルギーリーグとかより上、もしくは同等の力を持ったクラブたちがいると思います。僕もそんなに知らなかったんですけど。ましてや昇格すればプレミアリーグという世界最高峰のリーグに挑戦できる。そこは簡単じゃないですが、怪我からの復帰という部分もあったので新たな国に挑戦したいと思い、2部ですけどイギリスでやってみたいなと思いました。
ーバーミンガムの印象は?
三好:その時は(バーミンガムを)知らなかったですね(笑)。
ーですよね(笑)ではチャンピオンシップの印象は?
三好:ありましたよ。それこそ中山(雄太)が1年早く行ってて。去年だったらバーンリーの(ヴァンサン・)コンパニ監督もベルギーから行ってましたし、アントワープの時のチームメイトとかもバーンリーに行ったりしてて、情報はちょくちょく見てました。リーグとしての質の高さっていうのは聞いたり見たりもしてたんで、挑戦することに対しての戸惑いはなかった。楽しみの方が大きかったです。
ー今のところはどうですか?
三好:今年も語れば色々出てくる1年になっていますけど(笑)。それも含めて経験だし難しさもあり、個人的には怪我をせずここまでプレーできている充実感もあるって感じですね。ただ、激しいリーグなのでまだ気を抜けません。
ーバーミンガムへの移籍を聞いた時は、とても意外に思いました。ご自身のなかでは良い選択だったと納得できていますか?
三好:そこも僕は全く迷いがないというか。怪我をしている中で一番最初に熱いオファーをくれたのがバーミンガムでした。それ(熱意)は自分のなかで大切にしているものなので。このチームで僕は本当にプレミア昇格を狙うつもりで来ましたし、現時点では難しい1年になっていますけど(バーミンガムに)来るタイミングではオーナーやいろんなものが変わる中で、その力になれればと思っていました。だから今も思ってますけど、そこに関しては全く何の迷いもなければ戸惑いもないというか、良いクラブだと思います。