セッション4
午後は雨になりウエットでの走行になった。ダンロップはウエットタイヤも数種類を新規設計しており、雨の状況によって使い分けていくことになる。
テスト開始直後は小雨で、水煙は上がらないもののドライではない。時折、雨が強くなりコンディションは変化する。その都度、マッチするタイヤを探すテストとしては好都合だったのかもしれない。

井口は、30ラップほどこなすが、ピットインも繰り返し、コンディションに合わせるようにタイヤ交換もしていく、その中で、昨年まで課題だった、少量の雨というコンディションでのタイヤに目処がついたようだ。ラップタイムも安定して、おおきなグリップダウンも起きなかった。ただ、部分的にドライ路面があるような状況になると、タイヤの消耗が激しく、ロングランで勝負するにはハードルが高そうだった。
テスト開始から1時間半あたりから山内に変わり、引き続きウエットでのテストをする。雨は次第に激しくなり、水煙も上がり始めた。
フルウエットの状態になるBRZ GT300は安定して走行ができ、ウエットでのトータルは70ラップを刻み、タイムも2番手付近で安定した。トップと3番手はミシュランタイヤを履くマシンたちだ。


小澤総監督
「雨の状況でのグリップ具合、発熱状態の確認はできたのでまずまずのテストでした。でも路面温度の上がった状態のドライのテストはもう少しやりたかったですね。ドライでのセットアップをもう少し煮詰めたいといいうのが本音です」
今回の富士スピードウェイでの公式テストは各チームとも期待どおりということにはならなかっただろうが、この低い気温のドライ、ウエットのデータをどう解析して本番レースに活用していくのかというテストになったようだ。

開幕は4月12日(土)、13日(金)岡山国際サーキットで幕を開ける。2度目のシリーズチャンピオンを目指すBRZ GT300のレースはまもなく始まる。
提供・AUTO PROVE
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