状況に合わせたセットアップ
先シーズンが終わってから今季に向けてのテストについてドライバーからは、これまでで最も走行回数が多く、走行距離も長く走れているので、いろんなデータが取れてきたと話す。なかでも井口はロングランができ、決勝レースを見据えてのセットアップもまとまりつつあると話す。
セットアップの内容では、Q1はニュータイヤで、その時のジオメトリーがある。そしてQ2では同じタイヤを使うことが条件なので、ユーズドでのセットアップになる。そして決勝では、さらにそのタイヤでスタートをし、燃料も搭載するので車重も変わる。そこをそれぞれのジオメトリーに変更して、決勝を迎えるという手順がまとまり出したということだ。

(画像=(左)オーディションドライバーの奥本隼士、(中)井口卓人、(右)山内英輝ともに表情は明るい、『AUTO PROVE』より 引用)
デイ2 セッション3
2日目のテストは午前3時間、午後3時間とたっぷりの時間が設定されていた。だが、午前は気温8度、路温8度という低さでレース環境では想定しにくい気温の低さだった。また路面は完全なドライではなく、部分的に濡れた状態が残っている。気温も低いため走行しても乾きにくい状況だった。

(画像=今季からカーボンニュートラル燃料をハイオクに50%混ぜて使用する、『AUTO PROVE』より 引用)
そうした条件の中でもBRZ GT300はおおむね、トップ10以内には常時ポジションし、ときどきトップタイムをマークする走りを見せていた。そしてセッション3の後半では井口がロングランのテストに入った。しかしながら、路面温度は一向に上がらず、ロングランテストをするには路温が低すぎる状態だった。そのため、10ラップ弱の周回ごとにタイヤを変更し、ユーズドでのライフ確認を行なっていた。
BRZ GT300のタイムは9番手でトップ2号車とは0.594秒差で、前年チャンピオンの52号車は8位、65号車のLEONは2番手、そしてBMWワークスのスペングラーが乗る7号車BMWは5番手で、強力なライバルたちは順当に上位にポジションしていた。

(画像=もう少しドライでのテストをやりたかったと話すSTI小澤正弘総監督、『AUTO PROVE』より 引用)