シリーズAラウンドで調達した資金を北米展開に投入

ansā社の最新資金調達ラウンドは2023年8月。このシリーズAラウンドを主導したのはのテルアビブを拠点とするイスラエル企業JIBE Ventures社で、Millennium Food-tech、Sweetwood Capitalなどのフードテック企業も参加している。北米での製品ローンチに向け900万ドルを調達することができた。

新たな資金調達ラウンドの発表の場で、共同創設者兼CEOのYuvalさんは「当社のマイクロロースターはすぐにでも市場に出せます。当社は2023 年中に、業界トップクラスのディストリビューターと全米で商業契約を締結しました。ロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタ、シアトルといった都市でのサービス開始が期待されています」と述べたとのこと。

同社の中核である自家焙煎機は、アメリカのオフィスコーヒーユーザー向けの試験運用を含む数年間の製品開発を経て、現在市場投入準備がすでに整っているという。彼らの使命は、「家庭や職場での超ローカルロースターによるコーヒーを通じて、コーヒーの新しい未来を先導すること」なのだ。

オフィスへの導入希望者は同社に直接問い合わせすることが可能。Image Credits:ansā

アメリカを中心として拡大と浸透を続けるスペシャルティコーヒー文化。世界のスペシャルティコーヒー市場規模は、2023年から2030年にかけてCAGR 11.3%で成長し2030年までに約514億ドルに達するという予測もある。スペシャルティコーヒーだけを扱うコーヒーカンパニーansā社は、画期的な自家焙煎機によるオンデマンドなコーヒー文化の先駆けとして存在感を発揮していくだろう。

引用元:ansā公式サイト

駐日イスラエル領事館経済部

(文・たに おさむ)