宮崎県高千穂町で2008年6月14日、尻相撲に参加したテレビ宮崎の男性アナウンサー、柳田哲志さんが、浅い水田に顔から突っ込み、頚椎を骨折する放送事故が起こった。このときの動画では、水田に落ちた柳田さんが「起こして」と訴える一方、彼の声に気づかない周囲の人々は楽しそうに盛り上がっている様子を確認できる。柳田さんは全身麻痺となったが、懸命なリハビリを経てアナウンサーとして復帰した。
同事故は「テレビ史上最も恐ろしい放送事故」といわれ、「オコシテオコシテ」として現在も語り継がれている。そんな「オコシテオコシテ」を彷彿とさせる水難事故がブラジルで発生した。
川に頭から飛び込んだ男性が頸椎を骨折

ブラジル・パラナ州ポンタ・グロッサの有名な人気リゾート、カパン・ダ・オンサで2023年12月25日、川に飛び込んだ男性が死亡する水難事故が起こった。
家族と一緒に川遊びを楽しんでいたアントニオ・デ・ソウザ・レブーカス・フィーリョさん(59)は、川底に頭を打ち付けて頸椎を骨折し、消防隊に救助されて病院に搬送された。しかし、翌日、入院先で亡くなった。
整備士のレブーカス・フィーリョさんは結婚していて、30歳、35歳、36歳の3人の子供がいる。遺体は27日に埋葬された。
事故の決定的瞬間を撮影した動画がネット上で公開されている。青いシャツと黒いパンツを着用した男性がレブーカス・フィーリョさんだ。少年が川から出てくるのを手伝った後、その少年とともに川へジャンプした。少年がすぐに上体を起こして水中から顔を出したが、頭から飛び込んだレブーカス・フィーリョさんは沈んだままだ。レブーカス・フィーリョさんがふざけているとでも思ったのか、撮影者の笑い声が聞こえる。しかし、レブーカス・フィーリョさんはいつまでも顔を出さない。少年がレブーカス・フィーリョさんの体を抱き起したことで、周囲の人たちも異変に気付いたようだ。レブーカス・フィーリョさんは全く動かない。