年収数千万円の人はマイル・ホテル系のカードを

 そして年収1000万円台よりさらに上、数千万円単位の場合はジャンルを定めた選び方が良いと足澤氏はいう。

「年収が数千万円単位になる人は海外や旅行に行く機会が多いかと思います。飛行機に頻繁に乗る人はマイル系のカードがお得になるでしょう。高級ホテルによく泊まる人は『マリオット ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス』などが良いかもしれません」(同)

 マリオット ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレスは「マリオット」や「リッツ・カールトン」などのホテルで100円の支払いごとに4ポイント貯まるカードだ。とはいえこのあたりの年収帯になると、積極的にポイントを貯めるというよりも、普段使いで貯まったポイントをご褒美としてホテルに使おうという発想になるのかもしれない。

 今回の取材でクレジットカードが従来の支払い機能やステイタス性の誇示ではなく、ポイ活という側面で利用されていることがわかった。ゴールドカードが発行されやすくなった背景には、発行会社側がポイ活ユーザーを囲い込もうとする意図があるのかもしれない。そして消費者の年収帯ごとにお得なカードが変わるということもわかった。銀行系、流通系と各社が競うようにカードを発行している現在、次にどれほどお得なカードが発行されるか注目しておきたい。

(文=山口伸/ライター、協力=足澤憲/オモチ取締役)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?