包括的なサービス提供で“決済サービス以上の存在”へ

Adumoはシンプル・安全・シームレスをモットーとし、アフリカのビジネスにおいて信頼できるパートナーとして、決済サービス以上の存在となることを目指しているという。

実際に、2021年には世界銀行運営のIFC(国際金融公社)から1500万ドルの融資を受けている。IFCは「同社のサービスにより、アフリカのスモールビジネス層のデジタル決済導入が容易になる」と高く評価している。融資や投資などのさらなる金融サービスへの道が開かれていくとも述べた。

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自社が信頼に足る証として、Adumoは同社グループ内のHumble POS、GAAP、SwitchPayなど国内有数の決済プロバイダーとの提携を挙げている。Adumoは70社ものPOSプロバイダーを自社ソリューションに統合しているが、その中でもグループ企業であるHumbleとGAAPは業界屈指のソフトウェアでハードウェアとソフトウェアのギャップを埋め、支払い体験を最適化するという。

また、強力なEコマース決済機能を提供するうえで連携するのは同じく買収したadumo Online社。2021年には買収したSwitchPayは、現在Adumoの「その他の支払方法」提供を担う。

人気急上昇中の支払方法BNPL、PayShapの新機能にも注目

現在、Adumoの「その他の支払方法」に含まれるBNPL(Buy Now Pay Later)という決済方法にも注目したい。クレジットカードよりBNPLを好むミレニアル世代を中心に人気が高まっている。市場調査会社Ken Researchによると、南アフリカのBNPL市場は2019年から2022年にかけて年間64%も成長したとのこと。2022年から2027年にかけては年間35%の成長率が見込まれている。

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BNPL製品の集約および申し込み・承認され次第の支払いまでストア内で一括で行える数少ない決済サービス企業として、有利な立場にあるAdumo。同社の集約プラットフォームではBoodle、MoreTyme、Payflex、Floatといった複数のBNPLプロバイダーから選択できる。

また、昨年3月の設立以来、個人の口座間送金サービスで急速に業績を伸ばしている「PayShap」が、2024年中に「消費者から企業」間の送金機能を展開する予定である。AdumoもPayShapの高速支払いプラットフォームで使用されているQRテクノロジーをすでに備えているため、個人から企業への送金機能が導入され次第、同社加盟店に拡張できるとしている。