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メインランタン「龍来台湾(台湾に龍がやってくる)」
そのほかのエリアの見所
メインランタン「龍来台湾(台湾に龍がやってくる)」

ランタンフェスティバルで、ぜひ見ていただきたいのはメインランタンです。
2024年のメインランタンは、"龍来台湾(台湾に龍がやってくる)"という名前で、干支にちなんだ龍のランタンです。中国語の意味は『台湾に龍がやってくる』ですが、"龍"は台湾語で読むと"全部"という意味になるので、『みんな台湾にやってくる』という意味とかけているネーミングもユニークです。

龍が風に乗り、海の波を押し分けて進む姿が美しいですが、デザインだけではなく、実はグリーンエネルギーテクノロジーが応用されているランタンということにもご注目を。太陽光発電産業が盛んな台南とあって、光源となる電力は太陽光発電テクノロジーにより総消費電力を大幅に削減しています。

また、龍の左右の前足には電気制御のベアリングコンポーネントを搭載。これまでのメインランタンにあった動きの制限が取り払われています。音楽が流れ、色が変わり、一回転するショーで、ぜひその動きをご覧ください。

また、メイン展示エリアでは『円』をテーマとしてメインランタンを取り囲むように、さまざまなランタンが展示されています。中には、5Gのクラウド・インタラクティブ技術を組み合わせたものもあります。

QRコードを読み取ってメッセージを入れると、スクリーンに自分のメッセージが入ったデジタルランタンが飛ばせるなど、インタラクティブなランタンも。このように伝統的な芸術と革新的な芸術を組み合わせた作品もあって楽しめます。

『国際共融』がテーマのエリアには、世界の都市などを題材としたランタンもあります。日本の北海道、宮城、高知などのランタンも展示されています。

<国際共融エリアで日本の都市が紹介されています/写真提供:台湾観光庁>
よく見ると建物や観光地だけでなく、グルメやお土産などまで、観光の魅力がぎゅっと圧縮されていて楽しいですよ。

<台湾と日本で同名である32の駅名もチェックしてみてくださいね。>
ランタン"暢遊同名趣(同名の魅力を楽しむ)"は、列車に台湾観光庁のキャラクター オーベア(喔熊)が乗ったランタンで、台湾と日本で同名である32の駅名が書かれています。蝶の形をしているのは太陽光のランタンで、ひときわ目を引いていました。
このほか、毎年設置されるランタンコンテストエリアは、親子の部、中学の部などに分けて展示されているランタンです。学生の部に関しては、とても学生が作ったとは思えない精巧な作りなので、こちらもチェックしてみてください。
そのほかのエリアの見所

<遠くからも目を引くソーラーツリー/写真提供:台湾観光庁>
メイン展示エリアから少し離れたところにあるエネルギーエリア。その中でひときわ目立っている作品がソーラーツリーです。エコプラスチック素材のランタンとソーラーライトを組み合わせて作られています。こちらはもともと展示されているパブリックアートです。

<このランタンは全てグリーンエネルギーによって発光/写真提供:台湾観光庁>
このほか、グリーンエネルギー由来のエネルギーを稲妻の導電経路に沿ってエリア内の作品にエネルギーを供給するランドアートなどもあります。

<白く幻想的な世界が広がっています/写真提供:台湾観光庁>
メイン展示エリアの隣にある都市の光エリアでは、台南の自然や歴史文化をテーマとした作品が展示されています。塩田から発想を得た作品は、幾万本もの白く染めた竹串が使われている作品です。このほか廟の神々をAR技術によって目の前に迎える作品などもあります。