ロボットが人間に代わってデータ入力や社内のヘルプデスクをしてくれたり、週末のショッピングモールや博物館では顧客を誘導・案内してくれたり…そんな時代が近づきつつある。カナダを拠点とするMark Roboticsは、AI搭載の多用途ロボット「Mark X」をクラウドファンディングサイトのKickstarterにて発表した。

同ロボットは音声会話機能を備えており、会話の内容に反応してさまざまな表情を示すことが可能。ショッピングモール、博物館、相談センター、教育、ビジネス活動、製品紹介など、さまざまな用途に合わせて特定の指示やコンテンツを直接入力できる。

表情豊かな“会話できる”人型ロボット

Mark Xは豊かな表情に加え、文字入力なしのシームレスな音声会話やコーディングなどのさまざまな機能を搭載したロボットである。平面的なデバイスとは異なり、本物の人間そっくりの立体的なデザインが施されたヒューマノイドであり、対話中に多様な表情を見せるといった、“人間的”な一面を備えているのが大きな特徴だ。

表情はAIによって作られており、ユーザーは音声で表情やコマンドをコントロール(騒がしい環境では胸部のタッチスクリーンから直接コマンドを発行)するほか、独自の表現を作成することが可能。

また、ChatGPTに接続できるため、幅広いトピックに関する会話を可能とし、ユーザーにさまざまなインスピレーションをもたらしてくれる。

たとえばMark Xにジョークを言ったり、物語を共有したり、科学をはじめ特定のトピックについて話し合ったり…といった体験ができる。ユーザーはロボットと日常会話を楽しみながら知識を得たり、日常の難問を解決したりできるだろう。

現在、Mark Xでは英語、北京語、広東語の3つの言語オプションを用意。開発が進むにつれて、今後さらに多くの言語が組み込まれる予定だという。

※AI機能を利用するには、国際インターネットに接続できる必要がある

多様な用途に合わせて、特定の指示を入力可能

Image Credits:Kickstarter

先述のとおり、Mark Xは用途に合わせた特定の指示やコンテンツを直接入力できるのだ。

この「コーディングプログラム」はJavaScript、Python、Blockyなどのさまざまなプログラミング言語とシームレスに連携する包括的なソフトウェア。ユーザーはコーディングプログラムを通じて、独自のロボットを開発するのに役立つさまざまなプラグインが利用できる。