自転車の青切符に関する道路交通法改正案が2024年3月5日に閣議決定しました。今回は、クルマやバイクの運転者であれば一度は聞いたことがある交通違反の「青切符」とは何なのか? 自転車の基本的なルールや危険行為をするとどうなるのか解説します。
自転車でも青切符が交付される改正案が閣議決定
2024年3月5日に閣議決定した道路交通法改正案のポイントは次のとおりです。
・対象:16歳以上
・青切符が交付される対象:自転車の軽微な交通違反112種類
・反則金:5,000円〜12,000円程度になる見通し
つまり、自転車もクルマやバイクなどと同じように違反をすれば反則金を支払わなければならないという内容の改正案です。
そもそも青切符とは?
そもそも交通違反の青切符とは「交通反則告知書」のことです。
交通反則通告制度とは、運転者が比較的軽微な道路交通法違反行為(反則行為)をした場合、一定期間内に反則金を納めると、刑事裁判や家庭裁判所の審判を受けず事件が処理されるという制度です。
反則行為をして警察官から反則告知を受けると、「交通反則告知書」(青切符)と「納付書」が渡されます。この交通反則通告制度の適用を受けるか拒否するかは違反した方が選択できます。
選択は自由であるものの、納付期限内に反則金を金融機関で納付すれば刑事事件として刑罰が科されなくなるため、反則金を納めて事件を処理する方を選択している方が多いのが実情といえるでしょう。なお、未成年者の場合は、家庭裁判所の審判に付されなくなります。