カップラーメンといえば近年「変わり種」の商品が続々と登場しています。ありえない組み合わせや、時には度肝を抜くコンセプト、さらにはシンプルにこだわったものまでとさまざま。

 しかし今回紹介する「くさいけどうまい豚骨らーめん」は、別次元の「変わり種」でした。

■ ネットでは臭い(くさい)と評判

 「くさいけどうまい豚骨らーめん」(258円:税込)は、サンポー食品とドン・キホーテの共同開発商品。販売場所もドン・キホーテの関連店舗に限られています。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 ネーミングの時点で衝撃的ですが、パッケージに描かれている豚の顔も「イっちゃってる」……。この情報からだけでも、開発者の意図が明確に伝わってきます。めちゃくちゃ臭いことにこだわったんだろうな、って。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 これから試食する身としてはこの時点で状況が「察し」なわけで。今のところ絶望感しかありません。

 ちなみにこの商品に気づいたのはネットの口コミから。食べた人全員口をそろえて「くっさー」という感想でした。

■ 「くさいけどうまい豚骨らーめん」を作ってみる

 ドン・キホーテで購入してきた「くさいけどうまい豚骨らーめん」を開けていきます。

 まず封を開けてでてきたのは、麺、スープの素・調味油・かやく。特別かわった材料は見当たりません。

 どこに「臭い要素」があるのでしょうか?成分を見ても、これと言って「強烈な臭い」を放つ成分は入っていません。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 パーティーグッズにある「異臭系アイテム」のような「なんちゃって」のニオイではなく、どうやらガチの豚骨臭で勝負しているようです。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 カロリーは527kcalと、まぁまぁな量。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 では、これにお湯を注いで3分待ちます。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 まずは下準備が完了。さてさて、この時点でのニオイは……

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 強い臭さはありません。ほのかに、とんこつラーメンかなあ?ぐらいの香り。

 正直これで「臭い」と言われたら、とんでもない「肩透かし」を食らってしまうし、福岡の人からしても、期待外れすぎて「くらすぞ」と、怒りを買ってしまうレベル。

■ しかし、このあととんでもないことになる

 次の工程で、状況は一変します。

 調味油を加えます。大丈夫だ、まだ臭くはない。そうなると、最後の「スープ」に臭さの原因があるということに。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 そんな期待に胸を膨らませ、粉末スープの袋を開けます。

 スープの袋を開けた瞬間!!

 「ほげえええええ!」

 とんでもない激臭が一気に放出。じっくりコトコト抽出されたであろう、とんこつ臭が、部屋中に充満。おいまて、まだスープが粉状なのに臭いってどういうことだ!

 想像を遥かに上回るレベルのニオイ。あまりの臭さに家族が大騒ぎをして、真冬なのに窓を全開するレベルでした。

 申し訳ない……でも本当にあやまるべきは、この商品を開発した「サンポー」と、「ドン・キホーテ」。

 これは臭いというレベルではなく、「異臭騒動」が起きるレベル。

 そして、お湯の中に入れると「とんこつ臭」が増幅していきます。うわぁ。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 もはや、テキストでは説明できないレベルなので、イメージをつかみやすくするため、あえて写真に「色」を加えて表現します。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 もう部屋の中いっぱいに「獣臭」。家族全員が「うわああああああああああああああああああ」。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 とりあえず、食べてみようと麺を上げてみますが、あまりに家族が大騒ぎをするので、これ以上、室内で続行するのは不可能。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

■ 外で食べることにする

 これは部屋で食べてはいけないレベルです。会社の昼食に面白がって食べたら、本当にヤバいことになると思います。

 ということで、試食は外で行います。(家族に怒られて追い出された)

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 ここでフォローしておくと、通常の「豚骨ラーメン」には独特のニオイは確かにあるものの、それはあくまで最初だけ。すぐに慣れることができるレベルですし、それ以上に食べた時のうまさが圧倒的に勝利します。

 つまり、ニオイと引き換えに、その後の「旨味」を得ることができるのが本来。よって「豚骨ラーメン」上級者になると、そのニオイすら「おいしそう」に感じるそうです。

 ということで、覚悟を決めて「くさいけどうまい豚骨らーめん」を食べた結果……。

カップ麺界の最臭兵器を実食!!「くさいけどうまい豚骨らーめん」は手強すぎた
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 臭い!臭い!……そして、旨味……旨味…。ニオイにかき消されて分からない!!(パニック)

 くっさーーー!!臭さ大勝利!!!

 ラーメンとしての「うまさ」は確かにあるものの、「強烈なニオイ」という強敵を前にしては、存在感が薄くなります。

 とにかく最初から最後まで「獣臭」が強烈に押し寄せてきて、味を楽しんでいる余裕はない。

 もしかすると、豚骨ラーメンの聖地である福岡の人ならば、許容できる範囲なのかもしれません。ただ、根っからの静岡県民である筆者からすれば、とんでもないニオイに感じられました。

 ニオイ系の商品といえば、過去に「うんこの素」というパーティーグッズを、カレーにかけて食べたことがあります。あれもなかなか強烈でしたが、「うんこの素」に比べると、圧倒的にこちらの「くさいけどうまい豚骨らーめん」のほうがニオイのインパクトは強烈。

 「うんこの素」はジワジワとボディブローのように効いてくるそんな、ニオイですが、「くさいけどうまい豚骨らーめん」のほうは、直球どストレートを食らってイッパツKOレベルです。

 みなさま、絶対この商品は他人の家や会社で食べてはいけません。

 ほぼこの商品そのものが「パーティーグッズ」です。(一応全部食べきりました)

<参考>

サンポー食品株式会社

(たまちゃん)

提供元・おたくま経済新聞

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