シール切れ【チェーン寿命の症状③】#チェーン診断

チェーンメーカーで唯一の3重リップを実現するRKのXWリング。

ピンとブッシュを潤滑しているグリスを封入する役目を担うのがシールリングだ。

このシールリングが切れてしまって欠損していたら、グリスを保持できなくなってしまうのでチェーンの交換が必要となる。

シール切れが起こる2つの要因

紫外線劣化

バイクカバーを使わずに青空保管していると、チェーンも直射日光にさられることになる。その紫外線によって、ゴム製のシールリングが劣化し、シール切れを起こしてしまうのだ。

つまり、走行距離が少なくても長期不動車などは注意が必要となるのである。

粗悪なチェーンルブ・クリーナーの使用

現在販売されているチェーンルブ、クリーナーの中には、シールチェーン対応と表示されていても、残念ながら実際にはシールリングに悪影響のあるものが存在する。

そうした粗悪なチェーンルブ、クリーナーの使用でシール切れを起こすことがあるそうだ。

だからこそ、チェーンに使用するケミカルは、車両メーカーの純正ケミカルかチェーンメーカーの商品を選ぶ必要がある。

RKの純正チェーンルブ、純正クリーナーなら安心して使うことができる。

【シール切れ】があるか?自分でチェーン診断!

チェーンを全周目視で確認し、今回はシール切れは確認できなかった。

ちょっと汚れは目立ったものの……シールリングの欠損は見られずひと安心。

結論!現状は大丈夫でした!

今回の確認ではKANAさんのCB400SFチェーンはまだ交換時期に無いと判断できた。チェーンの寿命は乗り方やメンテナンスサイクルによっても異なるので、今後もこまめなメンテナンスを推奨したい。

チェーン診断によって寿命の症状が出ていたら速やかに交換を!

今回はチェーン寿命を示す症状は見られなかったものの、今後走行距離を重ねていけば、必ずチェーンの交換タイミングは必ずやってくる。シールチェーンの3つの交換サインを見逃さずに、愛車の好調を維持しよう!

みなさんも、自分の愛車で「#チェーン診断」してみていただきたい!

取材協力 T.T.R Motors

今回の撮影は埼玉県草加市のバイクショップT.T.R Motorsにご協力いただいた。同店は旧車、絶版車の取り扱いが豊富で、一般の車両修理や販売のみならず、独自サービスにも積極的に取り組んでいる。

得意とするホンダCB-F系に関してはリビルトエンジンの販売も行っている。

外観までリフレッシュされたリビルトエンジン。

このエンジンは、一度完全に分解され、ウィークポイントの対策部品や新品部品を仕様して、新車エンジンと同水準の性能を発揮するもので、一般ユーザーだけでなくプロショップからも注文が絶えない。

さらに、独自のブラスト技術「RECS」は、ドライやウェットブラストのように、残留メディアが残らないブラスト洗浄技術だ。貴重な旧車部品にダメージを与えることなく、サビや汚れを除去できる。

残留メディアの心配がないのでエンジンやキャブレターなどに安心して施工できる。気になる方は是非お問い合わせを!

T.T.R Motors
埼玉県草加市吉町 4-3-28
048-925-8655