■今後の世界情勢、このままでは第三次世界大戦!?
――ところで、元国連職員の萩原さんのお立場から見て、トランプ大統領が誕生後の世界は、どうなるとお考えですか? 第三次世界大戦が起きる、という説がありますが?
萩原氏 「私は、ヒラリーが大統領になった方が、第三次世界大戦が現実になった可能性が高いと思います。ヒラリーには『イスラム国』や中国との不透明な繋がりがありました。トランプの方がマシですが、しかし、外交・安全保障を担う要職の多くが軍部出身者で占められるかもしれず、彼自身を含めて“移民の排斥”や“ムスリム嫌い”などの偏った思想を持っていることも確かです。アメリカのトランプ大統領、イギリスのEU離脱……と、このような排他主義が蔓延すれば、第三次世界大戦が勃発する危険性はあるでしょう」
――では、第三次世界大戦が起きるとしたら、どこで始まるのでしょう?
萩原氏 「中東でしょうね。トランプの親ユダヤ的姿勢、イスラム排斥主義、そして『イスラム国』問題やシリア内戦が引き金になりかねません」
それだけは何としても避けたい事態だか、万が一にでも第三次世界大戦が起きたとしたら、日本はどうなってしまうのか?
萩原氏 「危険な状況かと思います。日米安保によって、アメリカに中途半端な形で守られていますから。このままでは、どこかの国に3発目の原爆を落とされる可能性がないとも言い切れません」
恐ろしいシナリオである。確かに、日米安保に依存してきた日本とは対象的に、大統領選挙中のトランプが垣間見せた「日本を守るメリットがない」という本音から、両国の同盟関係が決して盤石なものではないことが浮き彫りとなってしまった。
――第三次世界大戦を食い止める手だてはないのでしょうか? 最後に、私たち日本人ができること、トカナ読者に伝えたいことはありますか?
萩原氏 「さまざまな平和運動があるにもかかわらず、未だに世界は平和になっていません。今こそ、誰も思いつかなかったような前例のない発想が必要だと思うのです。ひとつには、世界から武器をなくすこと――そのためには、防衛費をどんどん増額するのではなく、むしろ日本が平和をリードするお手本として丸腰になってみる、という選択肢を考えるのもありなのではないかと思います。批判は多いでしょうが、完全に丸腰になった者に闘いを挑む者がいるとは思えないのです」
――本日はありがとうございました。
萩原孝一
1950年生まれ。カルフォルニア州立大学院で人文地理学修士課程、ジョージタウン大学院で社会人工学修士課程修了。1985~2012年まで国連連合工業開発機関(UNIDO)にて勤務し、アフリカ20カ国で日本からの技術移転や投資促進事業に携わる。桜美林大学非常勤講師。
著書:『スピリチュアル系国連職員、吼える!』(たま出版)、『人類至上初、宇宙平和への野望 ~あなたの幸せは、宇宙からはじまる~』(廣済堂出版)
文=深月ユリア
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提供元・TOCANA
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