■国連とイルミナティとの繋がりは本当か!?

 萩原氏が耳にした不思議な声、そして過去生――実に興味深い話だ。ところで、世界の陰謀について探求してきた筆者としては、聞いておかなければならないのが国連の実態である。

――元国連職員の萩原さんにぜひ伺いたいのですが、ズバリ、国連とイルミナティは繋がっているのでしょうか?

萩原氏  「『イルミナティ』がどういった組織か、それ自体があいまいな話ですので、答えにくい質問ではあります。ただし、国連の組織がいわゆる『ニューワールドオーダー(新世界秩序)』のようなイルミナティの思惑通りに動いているとは思えません。国連が手がけるほとんどのプロジェクトは地域ごとに分かれているため、実際のところ、全世界的プロジェクトは少ないのです。また、陰謀論的話題の中核には常にアメリカの存在がありますが、アメリカはいくつかの国連組織から脱退しています。国連事務総長をはじめ、約55,000人いる国連の職員たちは『イルミナティ』とはまったく無関係だと思います。

 ただし、国連も組織であって、各国あるいは個人から寄付を受けます。世界を代表する企業や企業家からも寄付を受け付けているのです。何クッションか隔てて、陰謀論でいうところの『イルミナティ』なる組織から資金が流れている可能性は否定できないかもしれませんね」

――なるほど。これは噂の域を出ませんが、さる大物企業家の慈善事業により、途上国向けに送られたワクチンに人口削減を目的とした化学薬品が入っている、という陰謀論もありますよね?

萩原氏  「地球の環境破壊を防ぎ、途上国の人口を減らすために不妊薬を入れたなどという説があることは承知していますが、真偽はわかりません。そのような大物も『イルミナティ』ではないだろうというのが、私の希望的観測であります。そもそも、環境破壊は現在の先進国が発展する過程で引き起こされた面がありますから、おかしな理屈かとも思いますし」

600回の過去生を見た元国連職員を取材! イルミナティや生まれ変わり、未来予言(インタビュー)
(画像=左:深月ユリア、右:萩原孝一氏,『TOCANA』より 引用)