ロストバゲージが起こる原因
ロストバゲージに備えるためには、それがなぜ起こるのか、原因を知ることが大切です。ロストバゲージの主な原因を4つ紹介します。
タグの記載ミス
空港のカウンターに荷物を預ける際、行き先や搭乗便などを記載したタグを荷物に付けます。このタグに記載ミスがあると、荷物が本来とは異なる行き先に運ばれてしまい、ロストバゲージが起こってしまいます。
完全に紛失してしまうことはあまりないですが、荷物が遠く離れた場所まで運ばれてしまうと、戻ってくるまでに時間がかかるでしょう。
タグの破損・紛失
預けた荷物に付けたタグが破損して読めなくなったり、取り付け用の紐が切れてタグそのものがなくなってしまったりする可能性があります。タグ以外に持ち主を特定できる物がない場合、完全に紛失してしまう恐れもあるでしょう。
乗り継ぎ時の積み忘れ・間違い
乗り継ぎ便を利用する場合、経由地でも荷物の積み忘れや積み間違いが起こる可能性があります。積み忘れの場合は次以降の便で荷物が運ばれるため、遅れは最小限で済みますが、1日1便のみというような場合は荷物を取り戻すまでに数日かかるでしょう。
他人の取り違い
目的地の空港で他人が荷物を取り違えてしまい、ロストバゲージが起こることもあります。似たようなデザインのスーツケース・鞄を使っている渡航者がいた場合、タグを確認せずに荷物を持っていってしまうこともあるでしょう。
特徴的なデザインのスーツケースを選んだり、大きめのシールやネームタグを付けたり、取り間違いを防ぐための対策をしましょう。
ロストバゲージを防ぐための対策
ロストバゲージに遭っても荷物は高確率で戻ってきますが、その間の生活には支障が出ます。ロストバゲージの発生率は0.55%ほどとも言われておりかなり低いですが、往路と復路の両方でロストバゲージに遭う人もいます。
ロストバゲージを防ぐための対策を6つ紹介するので、荷物を準備するときに意識してみてください。
ロストバゲージが多い空港を避ける
行き先によってはどうしようもないかもしれませんが、ロストバゲージが多い空港は避けた方がいいでしょう。パリのシャルルドゴール空港のような、トランジット(乗り継ぎや途中降機の総称)が多い空港ではロストバゲージが起こりやすいといわれています。
過去のタグをすべて外す
空港で荷物を預けるときは荷物タグを付けますが、過去のタグが荷物に付いたままだと、空港スタッフが古いタグをチェックして荷物が別の場所に届けられてしまうかもしれません。過去のタグはすべて外しておきましょう。
預ける荷物に貴重品を入れない
万が一ロストバゲージが起こった場合に備え、預ける荷物に貴重品を入れないようにしましょう。現金やクレジットカードはもちろん、スマートフォンやその他の大切なものは手荷物として持ち歩きましょう。
1日分の着替えや簡単な日用品、仕事で使う道具など、到着後すぐに使う物も手荷物として持ち歩くことをおすすめします。目的地で最低限必要な物を持ち歩いていれば、ロストバゲージに遭っても現地で困らずに済みます。
預ける荷物のリストを作る
万が一ロストバゲージに遭ったとき、なくなった荷物の中身を説明できるよう、預ける荷物のリストを作っておきましょう。荷物が見つかるまでの間に中身が盗まれるリスクもあり、盗難対策にもなります。
なお、空港に日本語が通じるスタッフがいるとは限りません。荷物リストは日本語ではなく英語で作成しておくと安心です。
荷物の外見と中身を撮影しておく
リスト作成と併せて、預ける荷物の外見と中身を撮影しておくとなお良いでしょう。特にスーツケースや鞄の外見がわかれば、空港スタッフが荷物を探しやすくなります。
乗り継ぎ時に荷物をピックアップする
乗り継ぎ時のロストバゲージを防ぐために、乗り継ぎ便を利用するときは経由地で一度荷物をピップアップし、再度チェックインするのもいいでしょう。スルーチェックインで乗り継ぎ時間が短いと、荷物の積み忘れが起こりやすくなります。
乗り継ぎのために時間を多めに取り、荷物をピックアップした方がロストバゲージの可能性を減らせます。