有用な情報を投稿することにインセンティブがつく仕組み
――たとえばX(旧Twitter)と比較するとどのように違うのでしょうか。
柴田:Xと比較した時、Kabukura.aiの特徴はシンプルなUIであり、それゆえに情報の取捨選択が容易である点です。
Xにはフォローという仕組みがあり、自分好みの発言をする投稿者をフォローする、あるいは不快に感じる投稿者をブロックしたりミュートしたりすることで自分のタイムラインが自分好みの投稿のみ掲載されるようになっていきます。これは自分の考えに迎合するような意見ばかりが集まってしまう側面もあり、情報収集という観点では課題もあります。
Kabukura.aiには、フォローという仕組みはありません。日々ユーザーから投稿される情報のなかでとりわけ有用なものには多くのGoodやCommentがつきますが、そういった情報を数多く投稿するユーザーをランキング付けし、優先的にタイムラインに表示することでよりよい情報がより目に留まるようになっています。
このランキングは日々更新されていくため、たとえばXではたくさんのフォロワーを獲得しているインフルエンサーの発信は常に優先的に表示されますが、Kabukura.aiでは情報が有用でさえあれば利用を開始したばかりのユーザーの投稿であっても多くの人の目に留まるように表示されます。
言い換えればXでは一度大量のフォロワーを獲得してしまえば、どんな内容の投稿でも多くのインプレッションがついたり優先的に表示されたりしますが、Kabukura.aiではフォロワーの上にあぐらをかくことができません。そのため有用な情報を投稿することにインセンティブがつく仕組みとなっています。
――Kabukura.aiのユーザーは実際どのようにサービスを活用していますか?
柴田:たとえば注目されている銘柄の決算があった場合、多くの人がさまざまな分析を行って投稿しています。Kabukura.aiのユーザーはそういった意見のなかでもとりわけ評価された複数の投稿を見て、自分の投資判断に役立てることができます。
株式投資に正解はないので、1つの銘柄に対して賛否を問わずさまざまな意見を集めることが重要なので、こういったデザインとなっています。広告は一切表示されないため、スムーズに情報を収集できることが特徴です。
ユーザーのなかには、重要な経済指標やニュースの速報をまとめて投稿する人、そういったものをどう判断すればよいか示唆してくれる人もいます。Kabukura.aiでは、たとえ初心者的な質問でも知識あるユーザーが質の高い回答をしてくれることが多いことも魅力の1つだと思います。