色々と不都合のある事情のことを「万障」と表現することができます。
これは、目の前に迫る差し障りや差し支えのことも指します。
日常生活では「万障お繰り合わせの上」といった文言の書かれた招待状を受け取ったことがある人もいるかもしれません。

ここでは、この「万障」という言葉やその用い方について解説します。

目次
「万障」とは
 ・「万障」の意味
 ・「万障」の成り立ち
「万障お繰り合わせの上、ご参加ください」という一文から読み取れる2つの解釈
 ・強めの参加要請かもしれない
 ・ただの定型文かもしれない
「万障お繰り合わせの上〜」という表現には注意が必要?
 ・相手の気を悪くするかもしれない
 ・他の言い回しのほうがいいかもしれない
まとめ

「万障」とは

「万障」とはどんな意味?「万障お繰り合わせの上〜」と書かれた手紙を受け取ったら、どう受け止めたらいい?
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「万障」がどのような言葉なのかを見てみましょう。

「万障」の意味

「万障」とは、いろいろと不都合のある事情のことです。
目の前に迫る様々な差し障りや差し支えに対して用いられることもあります。

あらゆる事象を意味する「万象」とは別物となります。
両者は、意味も微妙に似ているのですが、同音異義語の関係になります。

「万障」の成り立ち

「万障」の「万」は、あらゆる物事のことを、そして「障」は間に立ち塞がり邪魔となる事柄のことを指します。
その成り立ちからして、障壁や障害を指す言葉となります。