すじことは

(画像=『FUNDO』より 引用)
「すじこ」も「いくら」と同様に、サケやマスの魚卵です。
では、いったい何が違うのでしょう?
すじこ
「すじこ」はまだ未熟な卵で、卵巣膜に入っている状態の「いくら」のことをいいます。
筋のような卵巣膜でつながっていることから「すじこ」と呼ばれているんですね。
一般的に「すじこ」は塩漬けに加工されており、まだ加工されていないものは「生すじこ」と呼ばれます。
「すじこ」と「はらこ」も違う
「はらこ」という言葉を聞いたことはありますか?
はらこは東北地方で使われる言葉で、未加工のすじこである「生すじこ」のことをいいいます。
「サケやマスの腹の子」という意味で「腹子(はらこ)」と呼ばれています。
サケとマスは同じ魚?

(画像=『FUNDO』より 引用)
ここまで、「いくら」や「すじこ」はサケやマスの卵と説明してきました。
しかし、なぜ2種の魚の卵が同じ名称をしているのでしょうか。
それは、サケとマスが実は同じ魚だからなのです。
サケとは
「サケ」は、サケ目サケ科サケ属の魚です。
日本では基本的にサケといったら、サケ属の中でも「シロザケ」と呼ばれる種を指します。
マスとは
「マス」も、サケ目サケ科に属する魚です。
広義では先述のシロサケと、千島列島や北太平洋などに生息するベニザケ、アラスカ沖などに生息するキングサーモンなど、一部の種以外のサケ科の魚を指します。
ただし、キングサーモンは和名が「マスノスケ」なので、サケともマスともいえる種となっています。