秋から冬にかけての味覚「いくら」
よく似た魚卵として「すじこ」があります。
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この2つが色形共にそっくりなのは、同じ魚から取れる同じ卵だからなんですよ。
では、同じものなのになぜ別の名前がついているのでしょうか?
そこでここでは、いくらとすじこの違いや、名前の由来、そして「ばら子」や「はらこ」といった別称についても見ていきましょう。
いくらとは

(画像=『FUNDO』より 引用)
「いくら」は、サケやマスの魚卵を指します。
いくら
サケやマスの卵巣膜という薄い膜に覆われた卵を取り出し、1粒ずつに分けて塩漬けや醤油漬けにしたものを「いくら」といいます。
くっ付いている卵をバラバラにすることから、「ばら子」と呼ばれることもあります。
いくらの名前の由来
「いくら」という名前は、ロシア語の「икра(イークラー)」から来ています。
この「икра(イークラー)」には、「魚卵」や「小さくて粒々したもの」という意味があります。
ロシアの「イクラ」と日本の「いくら」の違い
ロシア語の「イクラ」は魚卵の総称を表す言葉なので、キャビアやタラコなども含め、サケやマス以外の魚卵も指しています。
大正時代にロシア人が1つずつばらした鮭の卵を「イクラ」と呼びながら、イクラの食べ方を日本へ伝えたことから、日本で「いくら」の呼び名が定着したそうです。