便利に使える「否めない」
日本人は相手の状況を察して言葉を濁すことが多いですよね。
それは空気を読んでいる場合もあれば、わざとどっちつかずの曖昧な表現にしているという状況もあります。
そんな時に便利に使えるのが「否めない」です。
言葉を濁すのに適した表現という一面もあるんです。
婉曲に否定する場合
「否めない」という言葉は遠回しに否定したい時、相手の感情を逆なですることなく自分の意見を伝えられる言葉です。
真っ向から否定すると言い争いになってしまうため、「○○も良いんだけど△△なのは否めないんじゃないかな。だから□□もいいと思うんだよね」というように使えます。
否定しきれない場合
「否めない」は可能性が残っている時、確定するには早い状況において使うことのできる表現でもあります。
可能性が0%でないなら完全に否定することは難しいです。
そして、少しでも可能性があれば、「その可能性は否めないよね」といった表現で用いることができます。
逆に会議などで「●●の可能性があるんじゃないの?」と指摘された際も、「その可能性は否めませんが」と付けることで可能性は0ではないけれども、確率は非常に低いので気にする必要はないと思います、というニュアンスを伝えることもできます。
なおかつ指摘した側の意見も可能性はある、と暗に認めているので相手の顔をつぶすこともありません。