日本語には曖昧な表現が多くあります。
日常会話にも出てくることが多い「否めない」という言葉もそのひとつです。

しかし、この「否めない」という言葉は使いどころによって伝わるニュアンスが変わってくるという特徴もあります。
そこで、ここでは「否めない」の成り立ちや意味、使い方や伝え方について解説します。

目次
「否めない」の成り立ち
「否めない」の2つの意味
 ・否定することができない
 ・断ることができない
便利に使える「否めない」
 ・婉曲に否定する場合
 ・否定しきれない場合
「否めない」の類義語
 ・ないとも言えない
 ・あるかもしれない
 ・肯定・認める
まとめ

「否めない」の成り立ち

「否めない」とはどういう意味?その使い方には、実に日本人らしい表現があった
(画像=『FUNDO』より引用)

「否めない」の原型は「否定する・断る」を意味する「否む」に、可能をあらわす「る・れる」が付いてできた可能動詞「否める」という言葉です。
「否めない」という言葉は、その「否める」の未然形、いわゆる打ち消し表現の「ない」が付いた言葉となっています。