目次
茶町のお茶屋さんで闘茶と合組体験
玉露の里 茶の華亭でいただく玉露を使ったランチとデザート
茶町のお茶屋さんで闘茶と合組体験
今回、闘茶(とうちゃ)と合組(ごうぐみ)という言葉に初めて触れました。
闘茶とは、お茶を飲み分けて産地を利き当てるという中国から伝わった遊技がルーツです。現在では茶商がひと目見ただけでは同じようにしか見えない茶葉やお茶を判別するもので、産地や品種などを見極める能力を競う競技です。
合組とはお茶をブレンドすることをいいます。茶農家から仕入れる荒茶(お茶の原料)を厳選し、消費者に美味しいお茶を届ける重要なプロセスだと思います。
同じ茶農家の同じ品種の茶葉でも摘んだ日によって味が全く変わるそうです。同じみかんの木から採れた実も味に個体差が出るのと同じだと思いました。
そうした茶葉をいつ飲んでも同じ味を出すために厳しい目と舌をもって合組と呼ばれるブレンドが必要なのだとか。コーヒー豆をブレンドするのと一緒ですね。その技術がいつでも変わらない美味しさのお茶を消費者に届けるために闘茶競技があると伺いました。
今回闘茶と合組体験をレクチャーしていただいたのは藤枝市の茶町にある真茶園の小泉店長です。
小泉店長は全国茶審査技術競技大会にも出場し10段(最高段位)をお持ちの茶匠(ちゃしょう)です。
1. 価格差や産地のお茶を飲み比べる
いよいよ飲み比べスタートです。
※浅蒸し、深蒸しは加工工程での蒸し時間の長さにより区別されます
<煎茶の価格による違いを飲み比べました>
知覧(鹿児島)、宇治(京都)、藤枝(静岡)の産地による違いを飲み比べました。
価格帯による味、香りの違いや浅蒸し、深蒸しの違い、それぞれの特徴を小泉店長の絶妙な説明で楽しく理解できました。茶葉は摘んだ時期による違いもありますが、平坦地か傾斜地か、朝晩の寒暖差が大きいか、小さいかなどの条件の違いでさまざまな種類のお茶が存在し、それぞれに特徴があることが分かりました。
コーヒーにブルーマウンテンやモカ、コロンビアなど産地やブランドがあるのと同じで日本茶にもさまざまな種類、キャラクターがあるのだと再確認です。
小泉店長によると、紅茶にハーブティーがあるように、緑茶も胡椒やハーブなどをブレンドして飲むのもおすすめだとか。最近は、急須がない人でも空袋のティーバッグなどで簡単に緑茶を飲めるのでぜひ体験してみてくださいとのことでした。
2. 自分の好みに合わせたお茶をブレンドする
さまざまなお茶を飲み比べたあとは、それらのお茶を合組することになりました。
浅蒸し茶、強火深蒸し茶、深蒸し茶、茎茶の4種類のお茶を飲み比べながらブレンドしてゆきました。
自分の好みの種類のお茶の割合を多くしたり、香りや色合い、味などのできあがりを想像しながらブレンドしてゆくのです。ブレンドしたお茶の味は単体の種類で飲むよりも美味しく仕上がっていて満足なできあがりでした。
合組は茶匠の仕事を理解するのにいい体験でしたし、普段飲んでいるお茶がこうした工程を経てできあがるのだという新しい発見もありました。このマイ・ブレンド(合組)茶はお土産として持ち帰ってきました。
【闘茶または合組体験申込先】※どちらの体験も茶菓子、お土産がつきます。
- 内容:闘茶または合組体験
- 価格:1人4,000円
- 時間:90分
- TEL:054-641-6228(担当:真茶園店長 小泉純也) *
問合せ:真茶園 【真茶園 茶町本店】
住所:静岡県藤枝市茶町1-10-29
- TEL:054-641-6228
- 営業時間:10:00~18:00(GW・12月は日曜営業)
- 定休日:日曜日
玉露の里 茶の華亭でいただく玉露を使ったランチとデザート
今回、玉露体験をした岡部地区にある道の駅 玉露の里茶の華亭 でランチをいただきました。
いただいたメニューは天ぷら定食ですが、ただの天ぷらではありませんでした。
なんと、天ぷらの衣に茶葉が入っているのです!海老などの魚介と椎茸などの野菜の衣全てに茶葉が入っていて見た目に新鮮、サックサクで茶葉の天ぷらもありました。
あまりの美味しさに即完食してしまいました。
玉露入りのデザートをいただきました。
甘みを抑えてお茶の香りがいいアクセントでした。
【玉露の里】
- 住所:静岡県藤枝市岡部町新舟1214-3
- TEL:054-668-0019
- 営業時間:<茶の華亭・物産館>9:00~17:00 ※冬期営業時間変更あり/<茶の華亭・食事処>11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
- 定休日:年末年始(12月28日~1月2日)