1位:いわきFC
主なOUT選手
- MF宮本英治:アルビレックス新潟へ完全移籍
- DF遠藤凌:アルビレックス新潟へ復帰
- DF家泉怜依:北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍
- MF岩渕弘人:ファジアーノ岡山へ完全移籍
- FW有田稜:モンテディオ山形へ完全移籍
- MF永井颯太:東京ヴェルディへ完全移籍
- DF河村匠:東京ヴェルディへ完全移籍
主なIN選手
- DF照山颯人:FC今治より完全移籍
- MF西川潤:セレッソ大阪より期限付き移籍
2023シーズン、クラブ史上初となるJ2へ挑んだいわきFC。5度の連敗や清水エスパルス戦での大敗などもあり結果は18位と、J2の難しさを身をもって体感したシーズンだったと言えよう。しかし、順位とは裏腹に選手個々に対する評価は高く、その影響もあってか今冬は複数の主力選手がJ1やJ2クラブへ流出している。守備陣では、抜群の身体能力を誇るDF家泉怜依が北海道コンサドーレ札幌へ、昨年左サイドで躍動したDF河村匠がJ1復帰を果たした東京ヴェルディへそれぞれ移籍。ほかには新潟より期限付きで所属していたDF遠藤凌もチームを去った。中盤でも、昨年41試合とほぼ全試合に出場したMF宮本英治がアルビレックス新潟へ、細かいボールタッチのドリブルなどで攻撃にアクセントをつけていたMF永井颯太が東京Vへ移籍しており、期限満了に伴う所属元への復帰も含めて多くの選手がJ1へと活躍の場を移すこととなった。
また、その他流出してしまった選手の移籍先を見ても、昨季7ゴールと存在感を見せたMF岩渕弘人がファジアーノ岡山へ、2022シーズンはゴールで、2023シーズンはアシストで攻撃を盛り立てたFW有田稜がモンテディオ山形へ移籍と、近年J2で上位争いを繰り広げるクラブへの移籍も目立つ。もちろん、J1クラブや同カテゴリーの上位クラブからのオファーが多いことはそのままクラブの育成能力に対する評価とも言えよう。しかし、一度にこれほどの選手が移籍してしまうのは、ファンやサポーターにとっても受け入れがたい事象と言える。
新戦力としては、MF西川潤ら複数の選手をJ1クラブから期限付きで獲得している。いずれもJ1の各クラブが将来を期待する若手なだけに、いわきでの覚醒も十分期待できる。また、今治から加入のDF照山颯人にも遠藤や岩泉の穴を埋める活躍に期待がかかる。とはいえ、昨年多くの試合でスタメンに名を連ねた選手のうち、実に半数近くがチームを離れたことによる影響は計り知れないことから、戦力ダウンが心配なクラブ1位とした。