2位:ヴァンフォーレ甲府
主なOUT選手
- DF三浦颯太:川崎フロンターレへ完全移籍
- MF長谷川元希:アルビレックス新潟へ完全移籍
- MF松本凪生:セレッソ大阪に復帰後、モンテディオ山形へ期限付き移籍
- DF蓮川壮大:FC東京に復帰後、清水エスパルスへ期限付き移籍
- DF井上詩音:名古屋グランパスへ完全移籍
主なIN選手
- FWファビアン・ゴンザレス:ジュビロ磐田より完全移籍
- MFアダイウトン:FC東京より完全移籍
- DF今津佑太:V・ファーレン長崎より完全移籍
2022シーズンに天皇杯を制したヴァンフォーレ甲府。昨年はJ1昇格こそ叶わなかったが上位争いを演じ、天皇杯優勝で出場権を得たAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではグループリーグにおいて堂々の首位通過を果たしている。誰もが2024シーズンはJ2でそしてアジアの舞台でさらに飛躍する甲府を楽しみにしていたことだろう。しかし、そんなチームの好調ぶりは所属選手の注目度を上げる結果となり、今冬は多くの選手が流出している。
まず、年間を通して7ゴール6アシストと活躍を見せたMF長谷川元希がアルビレックス新潟へ移籍。攻撃陣ではFWピーター・ウタカがチームに残り、さらに新戦力としてFWアダイウトンやFWファビアン・ゴンザレスといった即戦力を獲得したが、それでもなお昨季攻撃の中核を担った長谷川流出の影響は大きい。また、昨季がルーキーイヤーのDF三浦颯太とDF井上詩音も揃ってJ1クラブへ個人昇格。ともに大卒ルーキーながら初年度から出場機会を多く掴み、早くもチームにとって不可欠な選手となっていただけに年齢も相まってクラブにとっては残念な移籍であることは間違いない。そのほか、期限付きで所属していたMF松本凪生やDF蓮川壮大もチームを離れ、それぞれ同カテゴリーの昇格を争うクラブで新シーズンをスタートさせることとなっている。
チームの中核に加え、昨季華々しい活躍を見せた若手の移籍。さらには、期限満了に伴いチームを去った選手たちのライバルクラブへの加入と甲府にとっては厳しい冬になったと言わざるを得ないことから、戦力ダウンが心配なクラブ2位とした。複数獲得した外国籍選手が開幕までにどれだけフィットしているか。流出してしまった選手の穴埋めではなく、チームにプラスαをもたらす働きに期待したいものだ。