タイ料理やメキシコ料理に使用する香辛料としておなじみのパクチー。香菜(シャンツァイ)やコリアンダーとも呼ばれますが、その独特の香りは好き嫌いがハッキリ分かれる食材でもあります。

この香り、外国では「石鹸のようだ」と評されるらしいのですが、この話を元に、メキシコ料理店が本当にパクチーを配合した石鹸を勢いで作ってしまいました。今回ご厚意で完成品をいただいたので、レビューしてみたいと思います。

作ったのは関東を中心に国内4店舗、海外1店舗を展開するメキシコ料理店「マイクス」。各店舗は在日アメリカ軍基地の近くに位置していることもあり、多くのアメリカ軍人が愛するお店としても知られています。

パクチーは日本人だけでなく、アメリカ人でも好き嫌いが分かれる食材なのだそう。店主の鎌田信行さんは「遺伝子レベルで好きか嫌いかが決まっている」と語ります。

パクチーが嫌いな日本人の多くは「カメムシみたいな匂い」と言いますが、外国人からは「石鹸みたい」と言われていることを知り、「それならばいっそのこと、パクチーで石鹸を作ってみては?」とノリで決めてしまった鎌田さん。こうして前代未聞の、メキシコ料理店がプロデュースする「パクチー石鹸」が誕生しました。

メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

■ ネタかと思いきや……本気度を感じる作り込み

いただいた石鹸を見ると、半透明の本体にみじん切りされたパクチーの葉が練り込まれていることが分かります。素地自体にもパクチーで作ったエッセンシャルオイルが配合されていますが、匂いはカメムシどころか非常に爽やかな香り。

メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

同梱されているネットに石鹸を入れて使ってみると、すぐに泡立ちはじめ、同時に胸いっぱいに吸い込みたくなるような清々しい香りが広がります。洗い流した際の泡切れも良く、ぬめっとする感じもありません。タオルで拭いた後は手がサラサラっとしていて、しっかりと洗えていることが実感できました。

メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

安定剤や保存料を使わず、オリーブオイルなど天然成分のみを使っているため、保存状態によって色合いが変化することがあるそうですが、品質には問題ないとのこと。どこまで際立たせるかが課題だったというパクチーの香りも品が良く、グリーンハーブ的な感じ。決してイロモノではなく、石鹸として作り込むことに対しての本気度がうかがえます。

■ パクチー石鹸は7月1日よりマイクス店頭および通販サイトにて販売開始

本商品はテスト販売を終え、7月1日よりマイクス店頭および、通販サイトにて販売を開始します。価格は1780円(税込み)。

メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

パッケージにはマイクス東林間本店、横須賀店、横田店の関東3店舗および海外のパッタヤー店(タイ)で使用可能な「ドリンクパスポート」が同封されており、これは1500円以上の飲食時に、1000円以下の飲み物が1会計につき1回無料で注文できるというもの。2024年5月31日までの有効期限内であれば何度でも使用できるとのことです。

<記事化協力>
メキシコ料理店「マイクス」

(山口弘剛)

提供元・おたくま経済新聞

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