特徴(3)常に模範解答を求める「真面目系」

 三つめの特徴は、「あらかじめ答えがあると思い込んでいる点」です。大学は学問を研究する場です。研究とは、「答えのない問題への挑戦」と換言できます。例えば、高校で学んだ数学には必ず正解があったはずです。しかし、研究にはこのような勉強科目と違い、前もって用意された答えが存在しません。

 答えは誰かが教えてくれるものではなく、自分自身で導き出すものなのです。この点を誤解して、志望理由書をはじめとした出願書類にも「こう書けば受かる」といった模範解答があると勘違いしている人は、総合型選抜を突破することは難しいでしょう。

特徴(4)パパ・ママ依存型の「甘えん坊系」

 四つめの特徴は、「自力で問題解決する意識が低い点」です。多くの受験生は総合型選抜の準備を進める上で、さまざまな壁にぶつかります。その際、自力で壁を乗り越える過程に成長の可能性が隠れているのですが、そのチャンスを第三者が奪ってしまっているケースがあります。

 特に受験生の保護者が手取り、足取りお世話するパターンは、不合格への最短ルートといっても過言ではありません。受験生の主体性が損なわれ、気づいたときには他力本願、人任せの悪習慣が身にしみついてしまっているわけです。「誰かがなんとかしてくれる」は幻想です。