【受験親のための大学入試最前線・1】 大学受験界ではまさに今、「総合型選抜」が注目を集めています。一般選抜以外の選択肢としては、学校推薦型選抜と並んでスタンダードな入試となりつつあります。KOSSUN教育ラボは2011年に総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜の専門塾として開塾以来、延べ5800人以上の受験生をサポートしてきました。自己分析や大学分析を通じた適切な受験校選びから、出願書類(志望理由書、自己推薦書ほか)、小論文、面接、プレゼン対策まで総合的な指導を行っています。多くの塾生をお手伝いしてきた経験から、受かる人、落ちる人には共通点があることが分かりました。そこで、「不合格になる人」の特徴を五つ紹介します。もし、あなたのお子さんも当てはまっていたら要注意です。

総合型選抜(AO入試)で受かる人/落ちる人とは あなたのお子さんは大丈夫?
(画像=『BCN+R』より 引用)

特徴(1)偏差値基準の「ブランド大好き系」

 一つめの特徴は、「偏差値を基準に受験校を決める点」です。その判断基準は一般選抜で通用しても、総合型選抜において有効ではありません。なぜなら、総合型選抜は大学・学部ごとに掲げるアドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)に基づき、受験生と大学とのマッチングによって合否を判断するからです。

 ですから、そもそも総合型選抜に偏差値の概念は当てはまらないわけです。しばしば偏差値の序列によって「早慶上」などと、大学をブランド物のようにくくって考える人がいますが、それは御法度であることを覚えておきましょう。

特徴(2)活動実績だけ豊富な「意識高い系」

 二つめの特徴は、「活動実績を自慢しがちな点」です。特に過去の活動実績は豊富にあるけれど、肝心の「入学後に何を学びたいか」「大学卒業後はどう活躍したいか」といった未来のビジョンが描けていない人は要注意です。総合型選抜は、活動実績よりも将来性や可能性を大事にする入試です。今後の目標や展望が語れないと、いくら華々しい活動実績があっても合格できません。

 大事なことは、実績そのものよりも活動を通じて何を得て、どう学んだか。そして、その経験が大学を志望する理由とどう結びついているのかを明確に伝えられることです。