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ターボ車もあったスポーティな2代目(1981年)
レガシィがベースのダブルキャブで復活したバハ(2003年)
ターボ車もあったスポーティな2代目(1981年)
好評だったブラットは1981年に新型レオーネをベース車に切り替え2代目へモデルチェンジ、例の荷台に備えた「ジャンプシート」はそのままで、レオーネワゴンともども広大なアメリカの荒野でも頼りになる4WD、開放感のあるピックアップトラックとして人気に。
乗員(もちろんキャブ内の2名だ)上方のルーフがTバールーフ風にガラスになっていて、左右に開いたままでも走れる「ハローツインルーフ(北米名)」や、後には1.8リッターターボ車も追加された、スポーティな小型ピックアップトラックでした。
アメリカでは1987年、おそらくはアルシオーネなどと同様、プラザ合意(1985年)以降の円高ドル安による価格高騰が原因で販売を終了していますが、ヨーロッパやアジア・オセアニア・中近東向けの輸出は継続。
同じEA系エンジンを積む3代目レオーネが生産・販売を終える1994年まで各国で販売されるロングセラーでしたが、なぜか日本では販売されず、一部のマニアや関係者による逆輸入車がわずかに日本へも入った程度でした。
レガシィがベースのダブルキャブで復活したバハ(2003年)
一時は途絶えた富士重工のピックアップトラックでしたが、アメリカではかつてのレオーネ4WDやブラットの後継となるオフロード系4WD車の復活が望まれており、レガシィのアウトバックやインプレッサのアウトバックスポーツが登場。
ピックアップトラックも、3代目レガシィベースのアウトバック(当時の日本名はレガシィランカスター)をベースにした「バハ」が、2.5リッターDOHCエンジンおよび同ターボ車を積み、今度は荷台のジャンプシートではなくちゃんとダブルキャブ車として復活!
日本からの輸出ではなく、SIA(スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ)での現地生産でしたが、当時の富士重工はスバル車をプレミアムカーとして位置づけたためか、若者向けピックアップトラックとしては少々豪華すぎたのかもしれません。
年間販売台数の目標には程遠かったようで、わずか3年ほどの生産でモデル廃止されてしまい、これが最後のスバルピックアップとなりました。