サッカークラブでトレンド化する環境活動

FFFのウェストン氏によれば、前述のような環境に対するサッカークラブの積極的な取り組みは、数年前までは想像もつかなかったという。今ではプレミアリーグ各クラブごとに存在する「サステナビリティ・マネージャー」という担当者も、FFF創設時の2021年にはなかった。

世の中の意識が明らかに変わってきた背景としては、2018年12月11日に国際連合(UN)が世界中のスポーツ業界向けに「スポーツを通じた気候行動枠組み(Sports For Action Framework)」を定めた影響が大きい。

これは各組織が気候変動に対する具体的な施策を設定し、スポーツの力を活用し人々の気候変動に対する意識や行動を牽引するという指針で、FIFA(国際サッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)、プレミアリーグ、そして今夏開幕予定のパリオリンピック組織委員会も賛同している。

今後の環境の変化と共に、サッカー業界の変化にも注目していきたいものだ。