株式会社ツムラが全国の20~60代の男女3000人を対象に、「第4回 なんとなく不調に関する調査」を実施。
2023年に「なんとなく不調」を感じた人は8割と2022年よりも増加し、1か月のうちの平均9.5日間、「なんとなく不調」を感じていることがわかりました。
この調査は、2023年12月に行われたインターネット調査で、対象者は性・年代別に300人ずつの男女各1500人。
ツムラでは、我慢しがちな症状や調子が悪いと感じていても診断がつかない症状を「なんとなく不調」とし、2021年から「なんとなく不調に関する調査」を実施しています。
■ 「なんとなく不調」を感じる人は8割
調査結果によると「なんとなく不調」を感じている人は、2022年が72.1%だったのに対し、2023年は80%に増加。
また、全年代において男性よりも女性の方が「なんとなく不調」を感じる傾向があり、特に30代の女性では90%と最も多いことがわかりました。
「なんとなく不調」があると回答した人に具体的な症状を聞いたところ1位が「疲れ・だるさ」、2位は「目の疲れ」、3位は「肩こり」という結果に。
男女別にみると全体的に女性の方がスコアが高い傾向にあり、中でも「頭痛」は男性が37.9%に対し女性が56.8%、「冷え」は男性が11.9%に対し女性が32.2%と顕著に差がみられます。
■ 「なんとなく不調」を感じても医療機関を受診しない人は約7割
「なんとなく不調」を感じる人に、1か月に「なんとなく不調」を感じる日数を聞いたところ、平均で9.5日も「なんとなく不調」を感じていることがわかりました。
また、「なんとなく不調」を感じた時に病院を受診したかを問う質問には、「なんとなく調子が悪いくらいで受診はしない」と答えた人は70.5%と、2022年の調査よりも病院を受診する割合が減少。
このことから、1か月の3分の1を「なんとなく不調」を感じながら生活をしているにも関わらず、7割の人が病院へ行っていないことがわかります。
加えて、「2024年はどの程度『なんとなく不調』を感じそうですか?」と質問したところ、約8割が「なんとなく不調を感じそう」と回答。30代と40代の女性に限ると約9割もの人が、「なんとなく不調」を感じそうだと予想しています。
■ この程度でと放置せず医療機関で受診を
内科医で漢方処方医の福島偉先生によると、最近では漢方外来に限らず「なんとなく不調」で受診する人が増加傾向にあるとのこと。
また、男性に比べて女性の方が「なんとなく不調」を訴える人が多い要因として月経周期に伴う不調や、鉄欠乏性貧血が生じやすいこと、筋肉量が少ないことからくる冷えなどが考えられるそうです。
福島先生は、不調の陰に大きなトラブルが潜んでいる場合もあるため「この程度で……と放置せずに、まずは受診することが重要」とコメントし、「なんとなく不調」を感じたら、医師に相談することを推奨しています。
情報提供:株式会社ツムラ
提供元・おたくま経済新聞
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