野田裕喜

モンテディオ山形から柏レイソルへ

2019年にモンテディオ山形へ期限付きで加入し、2022シーズンに完全移籍して以降は守備の中核として活躍したDF野田裕喜。2023シーズンも39試合とほぼ全ての試合に出場し、身体を張った守備や攻撃でもセットプレーのターゲットとしてチームの2年連続となるプレーオフ進出に貢献した。

そんな野田はこの冬の移籍で柏レイソルへの加入が決定。柏は、昨夏に浦和レッズからの期限付きで加入し守備陣を支えたDF犬飼智也を完全移籍で獲得。さらにDF古賀太陽やDF立田悠悟といった日本代表経験者も在籍しており、野田にとってポジション争いを制するのは簡単でないだろう。

一方、昨年の柏が課題とした攻撃の部分では、縦パスやフィード精度が高くチャンスの起点になれる存在としても期待できる。2023シーズンは残留争いにも巻き込まれる厳しいシーズンを過ごした柏。そんなチームにおいて攻守両面で起爆剤となれるか、野田の働きに注目だ。


MF小野雅史(大宮アルディージャ所属時)写真:Getty Images

小野雅史

モンテディオ山形から名古屋グランパスへ

2023シーズン、大宮アルディージャからモンテディオ山形へ加入したMF小野雅史。加入初年度から38試合とフル稼働に近い出場機会を得て、山形の2年連続となるプレーオフ進出に大きく貢献した。特に攻撃面では、精度の高い縦パスで多くのチャンスを演出。サイドバックとして、守備だけでなく攻撃でも大いに存在感を発揮したシーズンだったと言えよう。

それだけに、名古屋グランパスへの移籍は山形にとって大きな痛手と言える。移籍先である名古屋では、2023シーズン主に左サイドの主軸を務めたDF森下龍矢が海外移籍。小野がどのポジションで起用されるか現時点で明確ではないが、昨年の山形で同サイドを務めた小野が森下の後釜として期待されている可能性は高く注目すべき選手の1人と言えよう。

昨年A代表デビューも飾った森下と比較されるであろう環境下で、初のJ1へ挑む小野の活躍に期待したい。


DF三浦颯太(ヴァンフォーレ甲府所属時)写真:Getty Images

三浦颯太

ヴァンフォーレ甲府から川崎フロンターレへ

リーグ戦も終了し元日開催の日本代表戦を楽しみに待っていた昨年末、サッカーファンに驚きのニュースが飛び込んで来た。J2のヴァンフォーレ甲府に所属していた大卒ルーキーDF三浦颯太の代表入りが発表されたのだ。

結果的にこの冬、J1の川崎フロンターレへ移籍となったが、年間を通してJ2で戦ったルーキーの抜擢に驚いたファンも多かったことだろう。特別指定選手だった2022シーズンまでとは一転し、昨年は21試合と出場機会も大幅に増えた。

移籍先である川崎では、今冬長年チームを牽引してきたベテランのDF登里享平がセレッソ大阪へ移籍。チームにとって痛い流出であることは間違いないが、三浦にしてみれば大きなチャンスとも言える。2024シーズンを昨年以上の飛躍年にできるか注目だ。

アルビレックス新潟 写真:Getty Images