■ ログイン後に飛ばされるのはFacebook公式
さて、こうしてログイン完了させて次に飛ばされたのはFacebookの公式サイトっぽいページ。届いた全てのURLの飛び先がほぼ同じページでした。最初に試したログイン画面の「Enviado com sucesso!」が出たあとの飛び先も同じページ。
念のためドメイン情報が調べられる「Whois」でもチェックしてみましたが、まちがいなく所有者はFacebook(Meta社)。どうやらベトナム語版のFacebookに飛ばされたようです。ちなみに環境によってはベトナム語版ではなく、日本語版がすぐ表示されます。
詐欺師としては、これで任務完了。まんまとアカウント情報を得ることに成功したのです。あとは好きなように正規サイトを徘徊してもらえればいいというわけ。
しかしながら、これはやっかい。人によっては被害に気づきにくいかもしれません。ユーザー名(ID)、パスワードを入力してログインしたら、本物のサイトに飛ばされるわけですから。
この「IDとパスワードを盗み取り」「最後本物に飛ばす」という手口は、実はかなり昔から存在しています(筆者の記憶では20年ほど前からある)。それが現在もあるということは、それだけ「ひっかかる人が多い手口」ということ。恐らく今回もかなり多くの人が騙されているものと思われます。
■ 正しい情報をいれてしまったら
なお、今回の手口にもし引っかかってしまった場合には、速やかにパスワードの変更を行い、二段階認証の設定がまだの場合には、必ず設定しておくことをおすすめいたします。
もしも既に乗っ取られてしまった……という場合には、Facebookヘルプセンターにある「アカウントへの不正アクセスや偽アカウント」のページを確認してみてください。
【編集部より注意】 記事化を目的に潜入取材を行いましたが、絶対に真似はしないでください。編集部では、専用機材を用意し、セキュリティ面、やりとりをする担当者のメンタル面にも十分な注意を払い取り組んでいます。安易に真似をすると大変危険です。
<参考>
アカウントへの不正アクセスや偽アカウント(Facebook)
(たまちゃん)
提供元・おたくま経済新聞
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