フカセ釣りではリールも小さく軽いものを
初心者の方が道具で気になるのがこのリールや竿などですよね。こちらも同じことがいえます。投げ釣り用の大きくて重たいものは不向きです。すぐ疲れて、仕掛けを巻き戻したり投入したりするのが億劫になってきます。 一般的なフカセ釣りでは仕掛けを100m以上流すことはまれです。したがって、2号の道糸をスプールに100m巻くことができれば十分なのです。もっとも、最近の磯釣り用の道糸は150m単位で販売されていることが多いから、一度にすべて巻いてしまえるサイズのリールをお勧めします。 以前は初心者用の道糸は3号が標準でした。しかし、この10年で道糸の強度は飛躍的にアップしています。傷のチェックが欠かせなかったり穂先に絡まりやすくなったりというマイナス要素もありますが、2号にすると風の影響は極端に少なくなります。竿やリールはそうそう買い替えるものではありません。でも、道糸は消耗品です。2号と3号をぜひ使い比べてみてください。
フカセ釣りではコマセも欠かせません
フカセ釣りにコマセは絶対に必要なものだと思ってください。もちろん、コマセを使わないフカセ釣りもあります。スズキ釣りやハゼ釣りがその例です。しかし、コマセを使わずに他の魚を釣ろうとすると非常に難しくなります。試しに、コマセを使わずに仕掛けを流してみてください。たまたまエサの近くにいた小魚がチョンチョンとつつくだけでしょう(散々コマセを入れたあとでは参考になりません)。 しかし、ひとたびコマセを入れると魚の状況は一変します。最初に警戒心の薄い小魚が集まってきます。そして、彼らがエサを追い、咀嚼(そしゃく)する音が周囲に伝わり、続いて中型の魚が、さらには大型も警戒心を緩めて接近してくるのです。