19位:柏レイソル

移籍・加入による戦力評価:D

主な移籍選手(OUT)

  • MF仙頭啓矢(町田ゼルビアへ完全移籍)
  • MF椎橋慧也(名古屋グランパスへ完全移籍)
  • MF山田康太(ガンバ大阪へ完全移籍)
  • FW森海渡(横浜Fへ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • DF犬飼智也(浦和レッズから完全移籍)
  • DF野田裕喜(モンテディオ山形から完全移籍)
  • MF白井永地(徳島ヴォルティスから完全移籍)
  • MF島村拓弥(ロアッソ熊本から完全移籍)
  • FW木下康介(京都サンガから完全移籍)

19位は、昨2023シーズンを17位で終え新シーズンはジャンプアップを目指す柏レイソル。昨シーズン途中に監督の座に就いた井原正巳氏は、徐々に守備を安定させチームをJ1残留に導いた。しかし、新シーズンに向けたチーム作りは容易ではない。最大の懸念材料は中盤。徳島ヴォルティスからMF白井永地を獲得したものの、MF椎橋慧也、MF仙頭啓矢と2人のボランチが移籍を選択したダメージは小さくない。

センターバックは期限付き移籍だったDF犬飼智也を完全移籍に移行し、モンテディオ山形からDF野田裕喜を確保。右サイドハーフはドリブルに特徴を持つMF島村拓弥を獲得したが、その他のポジションは戦力アップとは言い難い状況のためD評価の中で最も低い順位とした。

勝ち上がるためには得点増と失点減の両方が求められ、190cmと大柄ながら器用さも併せ持つFW木下康介のブレイクなど何らかの要素に期待したい。

サガン鳥栖 写真:Getty Images

18位:サガン鳥栖

移籍・加入による戦力評価:D

主な移籍選手(OUT)

  • DFファン・ソッコ(蔚山現代FCへ完全移籍)
  • DF中野伸哉(ガンバ大阪へ完全移籍)
  • MF西川潤(セレッソ大阪へ復帰)
  • FW小野裕二(アルビレックス新潟へ完全移籍)
  • FW岩崎悠人(アビスパ福岡へ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • DFキム・テヒョン(蔚山現代FCから完全移籍)
  • DF木村誠二(FC東京から期限付き移籍)
  • DF丸橋祐介(セレッソ大阪から完全移籍)
  • MF中原輝(セレッソ大阪から完全移籍)
  • FWマルセロ・ヒアン(横浜FCから完全移籍)

18位は、資金力で劣るため毎年のように複数の主力選手がチームを離れているサガン鳥栖。今回も例に漏れなかったが、過去と比べると主力の移籍は抑えられた印象だ。怪我を負った時期を除きセンターバックの主軸だったDFファン・ソッコ、左サイドハーフで推進力を発揮していたFW岩崎悠人、チーム2位の9得点を挙げたFW小野裕二の主力3選手は移籍してしまった。

しかし、補強も迅速に行われた。センターバックには韓国からDFキム・テヒョンとFC東京からDF木村誠二、層の薄かった左サイドバックにはセレッソ大阪からDF丸橋祐介を獲得。攻撃陣では、昨シーズン期限付き移籍先の東京ヴェルディでその名の通り圧倒的な輝きを放ったMF中原輝、横浜FCで3得点2アシストを記録したFWマルセロ・ヒアンを獲得。日本人選手はもちろん外国籍選手もJリーグ経験者が多く、一定の計算が立つ。

実績面では移籍した主力陣が加入選手を上回るため、単純な戦力はダウンと評価し18位となったものの、12年続けてJ1に所属してきた経験は伊達ではない。あとは川井健太監督が、昨シーズン何度も被弾したカウンターに対してどのような対策を用意するのか、注目したい。


北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images